現場実践|AWSバックアップ・DR設計

AWSのバックアップ設計入門|AWS Backup・スナップショット・RTO/RPOの設計

「AWSでバックアップをどう設計すればいい?」——AWS Backupを中心にEC2・RDS・S3のバックアップ設計・RTO/RPOの設定・バックアップのテスト手順まで実践的に解説します。

読了目安:約18分更新日:2026年3月

💡 バックアップは「取ること」より「確実に復元できること」が本当の目標。バックアップ設計は「どのデータを・どの頻度で・どこに・どれだけ保持するか」の4点を明確にすることから始まります。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有SES現場を複数経験

AWS環境のバックアップ設計・DR(災害対策)設計を多数担当してきた立場から解説します。

1. RTO・RPOの定義

⏱️
RTO(Recovery Time Objective)
障害発生からサービス復旧までの目標時間。RTO=4時間なら、障害から4時間以内に復旧する必要がある。
📅
RPO(Recovery Point Objective)
どの時点のデータまで復旧できるかの目標。RPO=1時間なら、最悪1時間分のデータロスを許容する設計にする。

2. AWSサービス別のバックアップ手段

サービスバックアップ手段設定のポイント
EC2AMI(スナップショット)AWS Backupで毎日AMI作成・7世代保持が標準
RDS・Aurora自動バックアップ+手動スナップショット自動バックアップは最大35日。Point-in-Timeリストアでも復元可能
S3バージョニング+S3レプリケーションバージョニング有効化で誤削除から復旧。クロスリージョンレプリカでDR
EFSAWS BackupAWS Backupを使って定期バックアップをS3 Glacierに保管

3. AWS Backupを使った一元管理

  • バックアッププランの作成:「毎日0:00にバックアップ・7日後にGlacierに移行・30日後に削除」のルールをAWS Backupで一元定義する
  • 複数AWSサービスを一括管理:EC2・RDS・EFS・DynamoDBのバックアップをAWS Backupで一元管理できる
  • クロスアカウント・クロスリージョンバックアップ:本番アカウントのバックアップを専用バックアップアカウントの別リージョンに保管することで最高レベルのDRを実現

4. バックアップのテスト(最重要)

⚠️ バックアップは「復元テスト」まで行って初めて有効

バックアップを取るだけで復元テストをしていない企業が多い。実際の障害時に「バックアップから復元できない」という最悪の事態を防ぐため、四半期に1回以上の復元テストを実施することを強く推奨します。

📌 この記事のポイント
  • バックアップ設計はRTO(復旧時間目標)とRPO(復旧時点目標)を明確にすることから始まる
  • AWS Backupで複数サービスのバックアップを一元管理し、クロスリージョン・クロスアカウントでDRを強化
  • バックアップは「復元テスト」まで実施して初めて有効。四半期に1回以上の復元テストを推奨

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※AWSのバックアップ機能・料金はAWSにより変更される場合があります。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:経営/個人事業/アパレル