現場実践|AWSネットワーク設計

AWS VPCの設計と構築入門
サブネット・SG基本設計パターン

AWSを使うなら避けて通れないVPC(Virtual Private Cloud)。オンプレのネットワーク知識と対比しながら、実際に使える設計パターンを解説します。

読了目安:約20分更新日:2026年3月

💡 VPC設計はAWSクラウドエンジニアの基本中の基本。セキュリティ・可用性・コストの3要素を満たす設計ができれば、上位クラウド案件の参画が見えてきます。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有AzureFundamentals 保有SES現場を複数経験

AWS上でのインフラ設計・構築経験を持ち、VPC設計指導を多数行ってきた立場から解説します。

1. VPCとは

まず、VPC(Virtual Private Cloud)はAWS上に作成する仮想的なプライベートネットワークです。オンプレミスの「自社閉域ネットワーク」をAWS上に再現したものです。

2. 主要コンポーネント

🌐
VPC
CIDRブロックで定義するIPアドレス範囲。例:10.0.0.0/16
📦
サブネット
VPCをAZごとに分割。パブリック(公開)とプライベート(非公開)に分ける。
🛣️
ルートテーブル
通信経路を定義。パブリックサブネットはIGW(インターネットGW)向けルートを持つ。
🔒
セキュリティグループ
リソースに付与するファイアウォール。インバウンド・アウトバウンドのポートを制御。

3. 基本設計パターン(Webシステム3層構造)

VPC: 10.0.0.0/16
├── パブリックサブネット 1a/1c → ALB(ロードバランサー)
├── プライベートサブネット 1a/1c → EC2(Webサーバー)
└── DBサブネット 1a/1c → RDS(マルチAZ)

4. セキュリティ設計のポイント

  • EC2はプライベートサブネットに配置:インターネットから直接アクセスさせない
  • セキュリティグループは最小権限:必要なポートのみ許可
  • NATゲートウェイ:プライベートサブネットからのアウトバウンド通信に使用
  • VPC Flow Logs:通信ログをCloudWatch Logsに記録してセキュリティ分析に活用
💡 CIDRブロックは後から変更不可

また、VPCのCIDRブロックは後から変更できません。したがって、将来のスケールを見越して大きめのCIDR(/16〜/20)を最初に確保しておくことをおすすめします。

📌 この記事のポイント
  • VPCはAWSリソース全体の土台となる仮想プライベートネットワーク
  • パブリック・プライベート・DBの3層構造がWebシステムの標準設計
  • セキュリティグループは最小権限原則で設計する
  • VPCのCIDRは後から変更不可のため最初に大きめに確保

よくある質問(FAQ)

Q. AWS VPCの設計と構築を学ぶ上で、前提知識は何が必要ですか?
基本的なネットワーク知識(IP・サブネット・ルーティングの概念)とLinuxコマンドの基礎があると学習が進めやすいです。CCNA・LinuC Level1程度の知識があれば十分です。クラウド自体はGUIで操作できるため、プログラミングの知識がなくても始められます。
Q. AWS VPCの設計と構築の資格取得にはどのくらいの費用がかかりますか?
AWS・Azure・GCPともに試験費用は15,000〜30,000円程度です。学習教材としてUdemyのオンライン講座(セール時2,000〜3,000円)と公式ドキュメント(無料)の組み合わせが費用対効果が高いです。ハンズオン練習のためのクラウド利用料は月2,000〜5,000円程度見ておくとよいでしょう。
Q. クラウド系のスキルは将来性がありますか?
クラウド関連スキルの将来性は非常に高いです。企業のクラウド移行は今後も続き、2026年現在でもAWS・Azure認定資格保有者の需要は旺盛です。フリーランス市場でもクラウドエンジニアの単価は月80〜120万円と高水準で、今から学ぶ価値は十分あります。

キャリアの疑問、一緒に解決しませんか?

Route Bloomでは、インフラ系ITエンジニアを目指す方への個別サポートを行っています。2026年7月からフリーランス講師として本格始動予定です。

※AWS仕様は変更される場合があります。公式ドキュメントもご参照ください。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:経営/個人事業/アパレル