AZ-104(Azure管理者アソシエイト)の取り方・勉強法AZ-900の次に目指すAzure中級資格を現役講師が解説

AZ-104(Azure管理者アソシエイト)の取り方・勉強法
AZ-900の次に目指す
Azure中級資格を現役講師が解説
「AZ-900の次は何を取ればいい?」「AZ-104はAZ-900とどう違うの?」「有効期限が1年ってどういうこと?」——現役IT講師としてAZ-900の受講生を多数担当してきた立場から、AZ-104の試験概要・AZ-900との難易度の違い・有効期限1年の更新の仕組み・最短学習ルートまでを具体的に解説します。
AZ-104は、AWSで言えばSAAに相当するAzureのアソシエイトレベルの資格です。AZ-900(AzureFundamentals)が「Azureの全体像を知っているか」を問う入門試験であるのに対し、AZ-104は「Azure環境を実際に実装・管理・監視できるか」という実践的なスキルが問われます。
AZ-104を取得することで意味があるのは、Azure案件・Azure管理者の実務において「基礎的なスキルと知識を持つ人材」として客観的に証明できる点です。SES市場でもAzure案件への参画要件として記載されることが増えています。ただし有効期限が1年間という点はAZ-900と大きく異なり、取得後の更新の仕組みを理解しておく必要があります。
1. CCNA・LPIC-1・AZ-900・SAA・AZ-104の6資格比較
まず、この記事の全体像を把握しておきましょう。また、各項目を意識しながら読み進めることで、理解が深まります。
「AZ-900を取ったけど、AZ-104ってどれくらいハードルが上がるの?」——AZ-900が「Azureを知る」資格なら、AZ-104は「Azureを管理できる」ことを証明する資格です。日本企業のWindows環境では特に需要が高く、取得すると現場での立場が変わります。
| 比較項目 | CCNA | LPIC-1 | AZ-900 | AWS SAA | AZ-104 |
|---|---|---|---|---|---|
| レベル | 中級 | 初〜中級 | 入門 | 中級 | 中級 |
| 主な領域 | ネットワーク | Linux OS | Azure基礎 | AWS設計 | Azure実装・管理 |
| 試験時間 | 120分 | 各90分 | 45〜60分程度 | 130分 | 120分程度 |
| 合格スコア | 非公開 | 800点中500点 | 1,000点中700点 | 1,000点中720点 | 1,000点中700点 |
| 受験料目安 | 約33,600円(税別) | 各15,000円(税別) | 約12,180円(税別) | 20,000円(税別) | 約22,000〜23,000円(税込) |
| 有効期限 | 3年 | 5年 | 期限なし | 3年 | 1年間 |
| 更新方法 | 上位試験合格等 | 上位試験合格等 | 更新不要 | 再受験または上位合格 | Microsoft Learnで無料更新試験 |
| 問われること | NW設計・設定 | Linuxコマンド・管理 | Azureの概要・用語 | AWSシナリオ設計 | Azure環境の実装・管理・監視 |
※受験料は2026年2月時点の目安です。Microsoftの受験料は為替により変動します。受験前に必ずMicrosoft公式サイト・ピアソンVUEで最新の受験料をご確認ください。CCNA・LPIC-1の受験料は各公式サイトでご確認ください。
このシリーズで紹介しているAZ-900(AzureFundamentals)は有効期限がありません。しかしAZ-104(Azure Administrator Associate)は取得後1年で有効期限が切れます。CCNA(3年)・LPIC-1(5年)・AWS SAA(3年)と比べても最も短い更新サイクルです。取得後の更新の仕組みを事前に理解しておくことが重要です(詳細はセクション4で解説)。
2. AZ-104とAZ-900の違い——「知識の試験」から「実装・管理の試験」へ
次に、具体的な内容について解説します。つまり、ここでの情報が実際の行動に直結するため、丁寧に確認してください。
| 比較項目 | AZ-900(入門) | AZ-104(中級) |
|---|---|---|
| 問われること | Azureサービスの概要・クラウドの基本概念・料金・責任共有モデル | 仮想ネットワーク・VM・ストレージ・ID・セキュリティ・ガバナンスの実装・管理・監視 |
| 問題文の特徴 | 短文・選択肢も短い・概念の選択が多い | 長文シナリオ・「この状況でどの設定をするか」という実装判断問題が中心 |
| 必要な深さ | 「このサービスは何ができるか」の概要理解 | 「このサービスをどう設定・操作するか」まで。PowerShell・Azure CLIの知識も問われる |
| ハンズオンの必要性 | なくても合格可能 | Azureポータルを実際に操作した経験があると理解が速い(試験中もLearnを閲覧できる) |
| CLI・コマンドの出題 | ほぼなし | PowerShell・Azure CLIのコマンドが出題される。試験中にLearnで確認可能 |
AZ-900とAZ-104で問われる深さの違いを一言で表すと、AZ-900は「Azureにはこういうサービスがある」を知っているか、AZ-104は「そのサービスをどう使うか・設定するか・管理するか」まで答えられるかです。AZ-900を取った直後にAZ-104の模擬問題を見ると「全然違う」と感じる受講生が多い。それは正常な反応です。AZ-900の知識を土台にしながら、各サービスの「操作・設定・管理」まで掘り下げる学習が必要になります。
3. 出題5分野の内容と比重(公式学習ガイドより)
続いて、実践的なポイントをお伝えします。そのため、自分のケースに当てはめながら読むことが重要です。一方で、状況によって異なる場合もあります。
AZ-104の出題範囲はMicrosoft公式学習ガイドで5つの分野に分けられています。以下の比率はMicrosoft公式学習ガイド(2025年4月18日時点の評価スキル)に基づきます。
よくある疑問
よくある疑問
※上記の比率はMicrosoft公式学習ガイド(2025年4月18日時点で測定されたスキル)に基づきます。試験の出題範囲・比率は定期的に更新されます。受験前に必ず最新の公式学習ガイドをご確認ください。
4. 有効期限1年と更新の仕組み——AZ-900との最大の違い
また、重要な観点から説明します。なぜなら、ここで紹介する内容を知ることで、より確実な選択ができるからです。したがって、しっかり確認してください。
AZ-104を含むAzureのアソシエイト・エキスパート・専門分野レベルの資格は、取得日から1年間で有効期限が切れます。AZ-900(AzureFundamentals)が有効期限なしであるのと大きく異なる点です。
更新の仕組み(無料・オンラインで完結)
- ✓有効期限の6か月前からMicrosoft Learnで更新評価を受験できる:Microsoftからメールで通知が届く。通知を見落とさないよう登録メールを確認しておく
- ✓更新評価は無料・オンラインで完結・何度でも受験可能:テストセンターへの来場不要。自宅・職場のブラウザから受験。不合格でも期限内なら何度でも再受験できる(3回目以降は24時間の間隔が必要)
- ✓合格すると有効期限がさらに1年延長される:早めに合格しても現在の認定期間が無駄になることはない。有効期限が「取得日 + 1年」ではなく「更新後 + 1年」に更新される
- ✗有効期限切れで失効した場合は、新規受験と同じ扱いになる:再度受験料を払って試験を受け直す必要がある。失効しないよう有効期限の管理が重要
なお、AzureはMicrosoftが継続的に新機能・新サービスを追加しているため、1年前の知識が現在の実務に対応していない可能性があります。Microsoftは「定期的な更新プロセスを通じて、資格保有者が常に最新の知識を維持していることを保証する仕組み」として有効期限を設けています。更新評価の問題も最新のAzure機能に対応した内容になっています。
5. AZ-900取得済みの方向けの最短学習ルート
さらに、補足的な情報をお伝えします。なお、ここで紹介する内容は現場での実体験をもとにしています。一方で、個人差もあるため参考程度に捉えてください。
Microsoft Learnに無料のAZ-104練習用評価(Practice Assessment)が用意されています。AZ-900取得直後に挑戦して「AZ-900との問われ方の違い・難易度差」を体感することを最初のステップとして推奨します。どの分野が得意か・苦手かを事前に把握することで、学習の優先順位が明確になります。
Microsoft LearnにAZ-104向けの無料学習パスが公式に用意されています。5分野すべてをカバーしており、サービスの概念・操作方法をMicrosoftの公式情報で学べます。試験中にLearnを参照できる仕様のため、「どこに何が書いてあるか」の把握にも役立ちます。動画・演習・サンドボックスが組み合わさっており、無料で実質的なハンズオン学習ができます。
AZ-104対応の日本語参考書で、各サービスの操作手順・設定パラメータを体系的に学びます。ARM テンプレート・PowerShell・Azure CLIのコマンドも参考書で整理しておくと、試験中のLearn参照が効率的になります。2025年現在、最新のAzureサービス名(Microsoft Entra IDなど)に対応した参考書を選ぶことが重要です。
AZ-104では「暗記で解ける問題よりも、考えて解く問題のほうが多い」と複数の受験者が報告しています。模擬問題集で間違えた問題の解説を「なぜその設定が正しいか」まで理解することが合格への鍵です。問題を解くスピードも重要で、1問あたり平均2分程度が目安になります。
AZ-104は試験中にMicrosoft Learnのドキュメントを参照できます(詳細はセクション7で解説)。ただし参照に慣れていないと時間を大幅にロスします。学習中から「コマンド・ARMテンプレートのリファレンスがLearnのどこにあるか」を把握しておくことが試験対策の一部になります。模擬試験で安定して7割以上取れたら受験を予約します。
6. インフラ経験者・CCNAホルダーがAZ-104で有利になるポイント
加えて、実践的な観点から解説します。具体的には、ここで紹介する方法を活用することで成果を高められます。したがって、ぜひ参考にしてください。
- ✓仮想ネットワーク設計(第4分野)でCCNAが直接活きる:VNetのサブネット設計・NSGの設定・VPN Gateway・ExpressRouteは、CCNAで学んだオンプレのVPN・ファイアウォール・ルーティングと概念が共通している。「AzureのVNetはオンプレのネットワークのクラウド版」として考えると設計問題の理解が速い
- ✓VMの管理・冗長構成(第3分野)でインフラ構築経験が活きる:可用性セット・可用性ゾーン・VMスケールセットの概念は、オンプレの冗長構成・クラスタリングの知識と対応している
- ✓監視・バックアップ(第5分野)で運用経験が活きる:Azure MonitorのLog Analyticsクエリは、Linuxのsyslog・Windowsのイベントログ調査の経験があると設計意図が理解しやすい
- △苦戦しやすい分野:IDとガバナンス(第1分野):Microsoft Entra ID(旧Azure AD)のRBAC・条件付きアクセス・マネージドIDなどのIDaaS概念はオンプレにない考え方のため、最初は理解に時間がかかる。この分野はMicrosoft Learnの公式ドキュメントを読み込む時間を多めに確保することを推奨
- △苦戦しやすい分野:PowerShell・Azure CLIコマンド:コマンドの構文・オプションを暗記する必要はないが、「このコマンドで何ができるか」の概念理解は必要。試験中にLearnで確認できるため、リファレンスの場所を事前に把握しておくことが対策になる
7. 試験中にMicrosoft Learnを参照できる——活用のポイント
そのため、よくある疑問についてまとめました。また、同じ悩みを持つ方が多いため、ご自身の状況に照らして読んでください。なお、詳細は個別にご相談ください。
AZ-104の試験では、試験中にMicrosoft Learnのドキュメントをブラウザで参照することができます。これはAZ-104の特徴的な仕様であり、学習方法・試験対策に影響します。
- ✓有効活用できる場面:PowerShell・Azure CLIのコマンド構文・ARMテンプレートの書き方など、暗記が難しいコマンド系の問題。「コマンド一発で解ける」という受験者の報告もある
- ✗注意点:慣れていないと時間を大幅にロスする:Learnのドキュメントは量が膨大で、目的の情報を探すのに時間がかかる。「調べながら解こう」という方針で臨むと試験時間が足りなくなるリスクがある。平均で1問2分のペースで解く必要があり、Learnを参照するのはコマンド系問題のみに限定することを推奨
- ✓対策:学習中からLearnのナビゲーションに慣れておく:「PowerShellのVMコマンドリファレンスはどこにあるか」「NSGの設定手順はどこにあるか」を学習中に確認しておくことが試験準備の一部になる
8. おすすめ教材
最後に、全体のポイントを整理します。以上のように、ここまでの内容を振り返りながら行動に移してください。また、不明点はお気軽にお問い合わせください。
Microsoftが提供する無料の公式練習問題。本番試験と同様の形式で現在の実力を確認できる。学習初期(現状把握)・受験直前(最終確認)の両方での活用を推奨。
AZ-104の5分野をカバーする公式学習パス。動画・演習・サンドボックスで無料のハンズオン学習ができる。試験中に参照できるLearnの構造を理解するためにも有効。
「Microsoft認定資格試験テキスト AZ-104:Microsoft Azure Administrator」が現時点で最新のAzureサービス名(Microsoft Entra IDなど)に対応しているとされる。古い版はサービス名が旧称(Azure ADなど)になっているため、最新版を確認して購入する。
本番試験に近い形式・難易度の模擬問題集。複数セット(最新順)で取り組むことが推奨されている。解説の詳細さが合否を分けるため、解説の質を重視して選ぶ。セール時に購入することで費用を抑えられる。
実際にAzureを操作することで設定問題の理解が深まる。仮想マシン・VNet・ストレージアカウント・Entra IDの基本操作を試しておくと、試験問題のシナリオがイメージしやすくなる。不要なリソースの削除・費用管理に注意。
9. 受験申し込みの手順と注意点
さらに、追加情報をお伝えします。なお、ここでの内容も実践において役立つものです。したがって、余裕があればぜひ確認してください。
Microsoft公式試験ページに「個人のMSAアカウントを使用して試験に登録することを強くお勧めします。組織(職場/学校)AADアカウントで登録した場合は、組織を離れると試験記録が失われ、復旧することができません」と明記されています。転職や退職後も試験履歴・認定証を維持するために、個人のMicrosoftアカウントで受験することが重要です。
10. 学習期間の目安
また、最終的なまとめを確認しましょう。以上のように、この記事で学んだ内容を活かして次のステップに進んでください。
| 前提知識・状況 | 週あたりの学習時間 | 合格までの目安期間 |
|---|---|---|
| AZ-900取得済み+CCNA・インフラ実務経験あり | 週10〜15時間 | 1〜2ヶ月 |
| AZ-900取得済み・クラウド実務経験なし | 週10〜15時間 | 1〜3ヶ月 |
| IT経験はあるがAZ-900未取得 | 週15〜20時間 | 2〜4ヶ月 |
| IT・クラウドともに未経験 | 週15〜20時間 | 4〜6ヶ月 |
※上記はあくまで目安です。学習の定着度・事前知識によって前後します。特定の期間での合格を保証するものではありません。
11. AZ-104取得後の次のステップ
また、最終的なまとめを確認しましょう。以上のように、この記事で学んだ内容を活かして次のステップに進んでください。
- →AZ-305(Designing Microsoft Azure Infrastructure Solutions):AZ-104の上位資格。AzureエキスパートレベルのAzure Solutions Architect Expertに向けた設計専門の試験。AZ-104で管理・運用を学んだ後、設計視点まで昇華させるステップ
- →AWS SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト):AZ-104とAWS SAAの両方を持つことで、AzureとAWSのマルチクラウド対応力を証明できる。SES市場でもマルチクラウドエンジニアの需要が増えており、差別化につながる
- →Azure関連の専門分野資格:AZ-500(Azure Security Engineer)・DP-900(Azure Data Fundamentals)など、特定領域を深掘りする専門資格への展開も可能
- ↺有効期限の6か月前から更新評価の準備を開始する:取得後1年で失効するため、取得直後から更新のスケジュールを意識しておく。Microsoft Learnのプロファイルページで有効期限を確認できる
12. よくある疑問(FAQ)
また、最終的なまとめを確認しましょう。以上のように、この記事で学んだ内容を活かして次のステップに進んでください。
13. まとめ
また、最終的なまとめを確認しましょう。以上のように、この記事で学んだ内容を活かして次のステップに進んでください。
- 試験概要(公式情報):合格スコア1,000点中700点・試験時間120分程度・問題数55〜65問程度(公式非明記)・受験料約22,000〜23,000円(税込・為替変動あり)・有効期限1年間
- AZ-900との最大の違いは「有効期限1年間」と「実装・管理問題が中心」:AZ-900は有効期限なしだが、AZ-104は1年で失効。更新は無料・オンラインで完結
- 出題5分野(公式):①IDとガバナンス20〜25%・②ストレージ15〜20%・③コンピューティング20〜25%・④仮想ネットワーク15〜20%・⑤監視と管理10〜15%
- CCNAのネットワーク知識が仮想ネットワーク問題で直接活きる:VNetのサブネット設計・NSG・VPN GatewayはCCNAの知識と対応している
- 試験中にMicrosoft Learnを参照できる:コマンド・ARMテンプレート系問題に有効だが、慣れていないと時間をロスする。学習中から参照方法に慣れておく
- 個人のMSAアカウントで受験登録する:組織アカウントで登録すると退職・転職時に試験記録が失われる。Microsoft公式が個人MSA使用を強く推奨
- 取得後は有効期限(6か月前から更新可能)を意識して管理する:失効すると再受験が必要になる。Microsoft Learnのプロファイルで有効期限を確認する
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