IT業界入門|SES就職ガイド

新卒でSESに入社する
メリット・デメリットを本音で解説

「SES企業への就職ってどうなの?」「ブラックって本当?」——新卒でSESに入ることのリアルを、元SESエンジニアでIT講師の視点から包み隠さずお伝えします。

読了目安:約18分対象:就活中の学生・SES企業を検討中の方更新日:2026年3月
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この記事の核心:SESは「選び方」で天国にも地獄にもなります。会社を選ぶ基準を正しく持てば、新卒からでも実力をつけてキャリアアップできる最短ルートになります。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有AzureFundamentals 保有SES現場を複数経験現役IT講師

複数のSES現場を経験し、現在はIT講師として活動。受講生の多くがSES企業経由でキャリアをスタートしており、その実態をリアルに見てきた立場から解説します。

1. SESとは?基本を整理

まず、SES(System Engineering Service)とは、エンジニアを顧客企業に派遣して技術サービスを提供するビジネスモデルです。つまり、SES企業に雇用されながら、クライアント企業の現場で仕事をする形態です。

📌 SES・派遣・受託の違い

また、SESはよく「派遣」と混同されますが、法的には「準委任契約」で指揮命令系統が異なります。受託開発は案件単位で成果物を納品する形態です。なぜなら、この違いが現場での働き方・キャリアの積み方に影響するからです。

2. 新卒SESの5つのメリット

次に、新卒でSESに入ることの具体的なメリットを解説します。

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①未経験でも採用されやすい
SES企業は「将来のポテンシャル」を重視する採用が多く、非IT系・文系・プログラミング未経験でも入社できる企業が多いです。
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②多様な現場・技術を経験できる
さまざまな顧客企業の現場を経験することで、幅広い技術スタックと業界知識が身につきます。1社にとどまるより経験の幅が広がります。
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③スキルアップすれば単価が上がる
スキルが上がると参画できる案件の単価が上昇し、それが給与に反映されやすい仕組みです。努力が収入に直結しやすい環境です。
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④資格取得支援が充実している企業も
CCNAやAWSなどの資格取得費用を補助する企業が多く、在職中に費用をかけずにスキルアップできます。
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⑤転職市場での評価が得やすい
複数の現場経験と資格の組み合わせは転職市場で評価されやすく、経験3〜5年でキャリアチェンジしやすい立ち位置になれます。

3. 新卒SESの5つのデメリット

一方で、SESにはリアルなデメリットもあります。なぜなら、これを知らずに入社すると「聞いていた話と違う」となりやすいからです。

⚠️
①配属先が選べない場合がある
会社の判断で配属先が決まることが多く、希望しない現場・業種に配属されるケースがあります。
②待機期間が発生することがある
案件と案件の間に「待機」が生じることがあり、その期間の給与や扱いは会社によって大きく異なります。
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③商流が深いと給与が上がりにくい
3次・4次請けの構造だと中間業者のマージンが多く、エンジニアへの還元率が低くなる傾向があります。
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④帰属意識が持ちにくい
所属会社と勤務先が異なるため、チームへの帰属感が薄くなりがちです。孤独を感じるケースもあります。
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⑤運用監視だけで年数が経つリスク
意図的にキャリアを積まないと、ずっと運用監視・テスト作業のまま年数だけ経過してしまうリスクがあります。
⚠️ SES企業の「当たり外れ」が大きい理由

また、SES企業は企業数が多く、質の差が非常に大きいです。したがって、入社前に「商流の深さ」「待機中の給与保証」「キャリア支援の実績」を必ず確認することが重要です。

4. 良いSES企業の見分け方

そのため、SES企業を選ぶ際は以下のポイントを面接・説明会で確認してください。

  • 待機期間中の給与保証があるか(「待機=無給」の会社は避ける)
  • 1次請け・2次請けが中心か(商流が浅いほど還元率が高い)
  • インフラ・クラウド系案件の比率が高いか
  • 資格取得支援・研修制度が整っているか
  • 定期的にキャリア面談が行われているか

5. よくある疑問(FAQ)

Q. SESからの転職は難しいですか?
また、スキルと資格を積んでいれば転職は十分可能です。具体的には、CCNA+構築経験+AWS SAAの組み合わせで、自社開発・受託企業への転職事例は多くあります。
Q. SESと派遣の違いは何ですか?
なお、SESは「準委任契約」で労働者派遣法の適用外であり、指揮命令は所属会社にあります。派遣は「労働者派遣契約」で、客先からの指揮命令が認められています。実態は似ている場合もありますが、法的な位置づけが異なります。
📌 この記事のポイント
  • SESは未経験から入りやすく、多様な経験が積める一方、会社選びで大きく差が出る
  • 「待機中の給与保証」「商流の深さ」「インフラ案件比率」が良いSES企業の判断基準
  • 意図的にキャリアを積まないと運用監視で停滞するリスクがある
  • スキル+資格があれば3〜5年後に転職・キャリアアップがしやすい環境

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※個別企業の評価は状況により異なります。入社前に必ず自身で確認してください。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:経営/個人事業/アパレル