インフラエンジニアの職務経歴書・ポートフォリオの書き方|採用担当者の目線で解説

インフラエンジニアの職務経歴書・ポートフォリオの書き方|採用担当者の目線で解説
「何を書けばいいかわからない」を解決。職務経歴書で差がつくポイントと、ポートフォリオとして使えるアウトプット例を現役IT講師が具体的に解説します。
📚 目次
まず、この記事で解説する内容の全体像を把握しておきましょう。また、各ポイントを意識しながら読み進めることで理解が深まります。
なぜインフラエンジニアの職務経歴書は難しいのか
そのため、インフラエンジニアの仕事は「目に見えにくい」という特性があります。システムが安定稼働していること自体が成果なので、開発エンジニアのように「このアプリを作りました」と言えません。
そのため多くのインフラエンジニアが職務経歴書で陥るパターンがあります。
- 「監視業務、障害対応を担当しました」と業務内容だけ羅列する
- 「CCNA保有」「Linux使用経験あり」と資格・スキルを並べるだけ
- チームの規模・自分の役割・具体的な数字が一切書かれていない
- 使用したツールや技術が抽象的すぎて伝わらない
💡 採用担当者が見ているポイント
採用担当者が職務経歴書で確認したいのは「何ができるか」ではなく「どんな規模・環境で・何をやったか」です。具体的な数字(サーバー台数・チーム人数・障害対応件数など)と自分の役割(担当者・リーダー・レビュアーなど)を明確に書くことが最重要です。
職務経歴書の基本構成
続いて、実践的なポイントをお伝えします。そのため、自分のケースに当てはめながら読むことが重要です。
- 1職務要約(3〜5行)
これまでのキャリアを一言で表す。「NWエンジニアとして運用監視5年・構築2年の経験。CCNA・LPIC保有。オンプレ〜クラウド(AWS)環境の構築に携わった。」のように端的に。 - 2スキルサマリー(技術スタック一覧)
OS・ネットワーク機器・クラウド・監視ツール・資格を種別ごとに整理。「業務で使用経験あり」か「趣味・学習レベル」かを明記する。 - 3職務経歴(プロジェクト別)
在籍期間・プロジェクト概要・担当業務・使用技術・チーム規模・自分の役割を各案件ごとに記述。新しい案件から遡る(逆時系列)形式が一般的。 - 4保有資格・学歴
取得年月付きで記載。学歴は最終学歴のみで問題なし。 - 5自己PR(任意)
「なぜこの会社に転職したいか」ではなく「自分の強みが何か・どう貢献できるか」を書く。インフラエンジニアなら「安定稼働へのこだわり」「障害対応時の判断力」などが評価されやすい。
スキルシートとの違い・使い分け
職務経歴書とスキルシートの違い
職務経歴書は採用担当者(HR)向けに「どんな人物か・何をやってきたか」を伝える書類です。一方スキルシートはSES企業や案件先の現場エンジニアが「技術スタックが合っているか」を確認するための書類です。
転職活動では両方を用意することが必要です。求人への応募には職務経歴書、SES商流でのアサインにはスキルシートを使います。
OK例・NG例で学ぶ書き方
さらに、補足的な情報をお伝えします。なお、ここで紹介する内容は現場での実体験をもとにしています。
担当業務の書き方
❌ NG例:よくある書き方
「サーバーの監視業務を担当。障害発生時は対応を行った。」
✅ OK例:具体的な書き方
「オンプレミスサーバー200台・ネットワーク機器50台の24時間365日監視を5名チームで担当。月平均15件の障害を一次切り分けし、重大インシデント(P1)3件でエスカレーション判断・復旧指示を主導。Zabbixによるアラート閾値設定も改善提案として実施。」
使用技術の書き方
❌ NG例:よくある書き方
「使用技術:Linux、Windows Server、AWS、Cisco」
✅ OK例:具体的な書き方
「OS:RHEL7/8(日常運用・パッチ適用)、Windows Server 2019(AD管理・GPO設定)
NW機器:Cisco Catalyst 9300/3850(VLAN設計・STP設定・ACL構成)
クラウド:AWS(EC2・S3・RDS・VPC)環境のインフラ設計・構築を担当」
ポートフォリオとして使えるアウトプット
インフラエンジニアは「動くものを作る」機会が少ないため、ポートフォリオに悩む方が多いです。しかし以下のアウトプットは十分なポートフォリオになります。
- 1構成図(ネットワーク・サーバー設計図)
自宅検証環境や学習用に構築したネットワーク構成図をdraw.ioやLucidchartで作成。「なぜこの設計にしたか」という設計意図を添えることで技術理解の深さを示せます。 - 2自動化スクリプト(GitHub公開)
Python・Ansibleで作成した監視スクリプト・自動化ツールをGitHubに公開。コード品質よりも「何の課題を解決しようとしたか」が評価されます。 - 3技術ブログ・Zenn・Qiita記事
インフラ構築・トラブルシューティングの解説記事を書く。「書ける=理解している」の証明になり、採用担当者への技術力アピールとして有効です。 - 4資格取得の学習記録
CCNAやAWS取得の学習プロセスをノーションやブログにまとめたもの。学習方法・苦労した点・どう克服したかを具体的に書くことで主体性と成長性を示せます。
経験年数別の書き方のコツ
そのため、よくある疑問についてまとめました。また、同じ悩みを持つ方が多いため、ご自身の状況に照らして読んでください。
【未経験・1年目】ポテンシャルと学習意欲を前面に
- 保有資格と取得プロセスを丁寧に説明する
- 自主学習の内容(Ping-t・Udemy・自宅検証環境など)を具体的に書く
- 「なぜインフラエンジニアなのか」の動機を明確に
- 前職の経験をインフラ業務にどう活かせるか書く
【2〜4年目】実績の数値化と役割の明確化
- 担当したサーバー・機器の規模を数値で示す
- 単なる「担当」ではなく「主担当・サブ・レビュアー」を明記
- 改善提案・自動化など主体的な取り組みを強調
- 次フェーズ(構築・設計)への意欲と準備状況を書く
【5年目以上】設計力・リーダーシップを示す
- ネットワーク・サーバー設計の担当経験を具体的に
- 後輩指導・チームマネジメント経験があれば必ず記載
- クラウド・自動化など新技術への対応実績を強調
- コスト削減・可用性向上など経営貢献の観点で書く
よくある質問
最後に、全体のポイントを整理します。以上のように、ここまでの内容を振り返りながら行動に移してください。
職務経歴書・スキルシートの添削、承ります
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「書いてみたけど自信がない」「どこを直せばいいかわからない」という方へ。現役IT講師・14年の現場視点で、採用担当者に通じる書き方をフィードバックします。2026年7月よりフリーランス講師として個別対応を開始予定です。




