AWS CLFの取り方・勉強法現役IT講師がCCNA・LPICとの違いと最短合格ルートを解説【CLF-C02対応】

AWS CLFの取り方・勉強法
現役IT講師がCCNA・LPICとの
違いと最短合格ルートを解説【CLF-C02対応】
「CCNAやLPICと何が違うの?」「どの教材を使えばいい?」「ハンズオンは必要?」——現役IT講師・元NWエンジニアが、AWS CLF講座で実際に教えている内容をもとに、インフラエンジニアとしてのキャリア文脈から具体的に解説します。
また、AWS CLF(AWS Certified Cloud Practitioner)は、Amazon Web Services(AWS)が提供する認定資格の中で最も入門レベルの試験です。クラウドの概念・AWSの主要サービス・セキュリティ・料金の仕組みなどを幅広く問われます。
そのため、インフラエンジニアを目指す方にとって、CCNA・LPIC-1に続いてAWS CLFを取得することで「ネットワーク・Linux・クラウド」の3領域をカバーできるようになります。この3つはSES現場で求められる技術の土台として非常に評価されます。この記事ではCCNA・LPIC-1との違いを整理しながら、AWS CLF合格への最短ルートを解説します。
1. CCNA・LPIC-1・AWS CLFの3資格比較——何が違うのか
「クラウドって難しそう…」と思っていた方も、AWS CLFは意外と取っつきやすい資格です。私のクラス受講生の中には「インフラ経験ゼロで2週間の勉強で合格した」という方もいます。まずは全体像をつかむことから始めましょう。
このブログシリーズでCCNA・LPIC-1・AWS CLFを取り上げてきましたが、改めてこの3資格を一覧で比較します。インフラエンジニアとしてこの3つを順に取得することで、ネットワーク・Linux・クラウドの基礎を体系的に習得できます。
| 比較項目 | CCNA(200-301) | LPIC-1(101/102) | AWS CLF(CLF-C02) |
|---|---|---|---|
| 主な対象領域 | ネットワーク(ルーター・スイッチ・TCP/IP) | Linux OS(コマンド操作・サーバー管理) | クラウド(AWSサービスの概念・利用方法) |
| 認定機関 | シスコシステムズ | LPI(国際) | アマゾン ウェブ サービス |
| 試験構成 | 1科目 | 2科目(101・102) | 1科目 |
| 試験時間 | 120分 | 各90分 | 90分 |
| 受験料(税込) | 36,960円 | 各16,500円(計33,000円) | 16,500円 |
| 合格スコア | 非公開(シスコ未公表) | 800点満点中500点以上(公開) | 1,000点満点中700点以上(公開) |
| 有効期限 | 3年間 | 5年間 | 3年間 |
| 記述式問題 | あり(シミュレーション問題) | あり(コマンド入力) | なし(選択式・複数選択式のみ) |
| 難易度の目安 | 3資格中、最も難易度が高い傾向 | 中程度(コマンド暗記が難関) | 3資格中、最も取り組みやすい傾向 |
| 実機・環境 | Packet Tracer(シミュレーター)推奨 | 仮想Linux環境(VirtualBox等)必須 | AWSアカウント(無料枠)推奨 |
AWS CLFをCCNA・LPIC-1の後に取る理由
- 1CCNAで学ぶTCP/IP・VPCの知識が「AWSのネットワーク(VPC・サブネット)」の理解に直結する
- 2LPIC-1で学ぶLinuxの操作・サーバー管理の知識が「EC2インスタンスへの接続・設定」の理解に活きる
- 3オンプレミスとクラウドの比較がしやすくなるため、CLFで問われる「クラウドの利点」の理解が深まる
- 43資格取得でSES現場での「ネットワーク・Linux・クラウド」すべての基礎を証明できる
AWS CLFに受験資格の要件はなく、CCNAやLPIC-1を持っていない状態でも受験できます。ただしCCNA・LPIC-1の知識がある状態でCLFの学習に入ると、「オンプレのネットワーク→クラウドのVPC」「オンプレのサーバー→EC2」という対比で理解が深まりやすくなります。インフラエンジニアを目指すなら、CCNA→LPIC-1→CLFの順番が最も効率的です。
2. AWS CLF(CLF-C02)試験の詳細
次に、具体的な内容について解説します。つまり、ここでの情報が実際の行動に直結するため、丁寧に確認してください。
CLF-C02はいつから?CLF-C01との違い
現行の試験バージョンはCLF-C02で、2023年9月19日から実施されています。前バージョンのCLF-C01は同日に廃止されています。CLF-C02への主な変更点は対象AWSサービスが約65から約130に大幅に増加したことです。試験分野の比重も変更されており、古いCLF-C01対応の教材は情報が古い場合があるため注意が必要です。
採点対象は65問中50問
CLF-C02の問題は65問ですが、うち15問は採点対象外のテスト問題です。これは今後の試験問題として適切かどうかをAWSが評価するために含まれているもので、受験者にはどの問題が採点対象外かは通知されません。採点対象は実質50問となります。
CCNAとの大きな違い:記述式問題がない
CLF-C02の出題形式は選択式(4択)と複数選択式(2つまたは3つ選ぶ)のみです。CCNAのシミュレーション問題やLPIC-1のコマンド入力問題のような記述式はありません。そのため、「AWSサービスの概念・役割・使いどころを理解して選択できる」ことが合格の鍵であり、コマンドの正確な暗記は不要です。
合格スコアはAWS公式に明記
AWS CLFの合格スコアは1,000点満点中700点以上とAWS公式試験ガイドに明記されています。CCNAのように「非公開」ではなく、目標スコアが明確です。試験結果は試験終了直後に画面で合否を確認でき、詳細なスコアレポートは試験終了後5営業日以内にAWS認定のマイページから確認できます。
3. 出題4分野の内容と比重
続いて、実践的なポイントをお伝えします。そのため、自分のケースに当てはめながら読むことが重要です。一方で、状況によって異なる場合もあります。
CLF-C02の出題範囲はAWS公式試験ガイドで4分野に分けられています。
よくある疑問
よくある疑問
出題比率が2番目に高いセキュリティ分野でつまずく受講生が多い傾向があります。特に「責任共有モデル(どこまでAWSが責任を持ち、どこからユーザーが責任を持つか)」と「IAM(ユーザー・グループ・ポリシー・ロールの違い)」は問われやすく、かつ最初はわかりにくい概念です。テキストを読むだけでなく、実際にAWSコンソールのIAM画面を触りながら理解することが効果的です。
CCNAでTCP/IPやネットワークの基礎を学んでいると、CLFの「クラウドテクノロジーとサービス」分野でAWSのVPC(仮想プライベートクラウド)・サブネット・セキュリティグループ・ルートテーブルなどが格段に理解しやすくなります。「これはオンプレのルーターと同じような役割だ」という対比で理解できるためです。
4. AWS CLFの学習ロードマップ(フェーズ別)
また、重要な観点から説明します。なぜなら、ここで紹介する内容を知ることで、より確実な選択ができるからです。したがって、しっかり確認してください。
AWS CLFはCCNA・LPIC-1と比べると「記述式なし・1科目・受験料が安い」という点で取り組みやすい試験です。学習の流れもシンプルです。
学習を始める前にAWSの無料アカウント(フリーティア)を作成します。クレジットカードの登録が必要ですが、無料枠の範囲内で使う分には費用は発生しません。実際のAWSコンソールを見ながら学ぶことで、「概念としての理解」から「使えるイメージ」に変わります。
テキストまたはUdemyの動画講座でクラウドの基礎概念(オンプレとクラウドの違い・AWSのグローバルインフラ・主要サービスの概要)を学びます。この段階では「全部覚えよう」とせず「地図を作る」感覚で進めてください。
CLF-C02の最大の難所は対象サービスの多さです。サービス名と役割を「コンピューティング・ストレージ・データベース・ネットワーク・セキュリティ・管理ツール」のカテゴリに分類して整理することで、問題で「この用途にはどのサービスを使うか」が答えられるようになります。
Udemyの模擬問題集(複数回分)やAWS公式の模擬試験を繰り返し解きます。正答率が低いサービス・分野に戻って復習するサイクルを回します。Udemyの模擬試験で安定して7割以上の正答率を取れるようになったら本番に近い準備ができています。
AWS Skill Builderで提供されている公式模擬試験(Exam Prep Official Pretest)を受験します。本番より問題が少ない(20問)ため力試し程度の位置づけですが、公式問題の傾向を確認するのに役立ちます。受験日はUdemyで安定した正答率が出た段階で予約します。
5. ハンズオン学習は必要か——CCNAとの大きな違い
CCNA学習でのPacket Tracer・LPIC-1学習でのVirtualBoxのように、AWS CLFでも「実際に触る」ことは有効です。ただし必須度合いが異なります。
CLF合格だけが目的なら:ハンズオンは必須ではない
CLF-C02の試験は選択式のみで、コマンドの実行や設定操作の実技は問われません。そのため、合格だけを目的にするなら、教材と模擬問題集による学習で十分合格できます。実際に多くの受講生が、AWSを直接触ることなく合格しています。
インフラエンジニアとして理解を深めるなら:ハンズオン推奨
一方で、CLF取得後にSAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)や実務でAWSを扱うことを視野に入れているなら、CLF学習の段階からハンズオンを並行させることをおすすめします。
- ✓AWSコンソールの「EC2」でインスタンスを1台起動してSSH接続してみる(LPIC-1で学んだLinux操作と直結)
- ✓「S3」でバケットを作成してファイルをアップロード・ダウンロードしてみる
- ✓「IAM」でユーザーを作成してポリシーを付与・制限してみる(セキュリティ分野の理解が深まる)
- ✓「VPC」でサブネットを確認してみる(CCNAで学んだサブネットの知識と直結)
AWSにはアカウント作成後12ヶ月間使える無料枠(フリーティア)があります。ただし、使い方によっては無料枠を超えて料金が発生することがあります。学習目的での利用は基本的に無料枠に収まりますが、作成したリソース(EC2インスタンスなど)は使い終わったら必ず削除・停止することを習慣にしてください。AWSの料金管理にはBilling and Cost Managementコンソールで定期的に確認することをおすすめします。
CLFの学習で「サービスが多すぎて覚えられない」という受講生に対して私がすすめているのは、「サービス名と役割を覚えるより、問題の問い方のパターンを覚える」ことです。CLFは「この状況でどのサービスを使うか」という問われ方が多い。そのため模擬問題を繰り返すことで「この文脈が来たらこのサービス」という感覚が身につきます。丸暗記より問題演習に時間をかけた方が、合格スコアが安定しやすいです。
6. おすすめ教材——講師が実際に使っているもの
加えて、実践的な観点から解説します。具体的には、ここで紹介する方法を活用することで成果を高められます。したがって、ぜひ参考にしてください。
「これだけでOK! AWS認定クラウドプラクティショナー試験突破講座」など複数の定評ある動画講座がある。AWSの基礎概念を動画でわかりやすく解説しており、テキストより理解しやすい受講生が多い。Udemyは不定期セール時に1,500円前後になるため、セール時購入が推奨される。
「この問題だけで合格可能!AWS認定クラウドプラクティショナー模擬試験問題集」など。基本レベル・本番レベルに分かれており、繰り返し解くことで合格に必要な問題パターンを習得できる。講座とセットで購入すると費用を抑えられる。
AWSが提供する公式の学習プラットフォーム。「AWS Cloud Practitioner Essentials」(無料)はCLFの全範囲を体系的に学べる公式コンテンツ。「Exam Prep Official Pretest」(無料)は公式模擬試験20問が収録されている。
AWS公式サイトからPDFでダウンロードできる試験ガイド。4分野の出題比率・各分野で問われる具体的な内容が記載されており、学習の全体像を把握するのに有効。学習開始時に必ず一読することをおすすめする。
「AWS認定資格 無料WEB問題集&徹底解説」など、無料で利用できる問題集サイト。問題数が多く補助教材として活用できる。ただし情報が古い・翻訳が不自然な問題が含まれることがあるため、参考程度に留めることをおすすめする。
AWSアカウント作成後12ヶ月間使える無料枠。EC2・S3・RDS・IAMなどの主要サービスを無料範囲で試すことができる。CLF合格後のSAA学習にも活用できるため、CLF学習と並行して作成しておくことを推奨する。
「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー」などの書籍テキストも存在しますが、AWSはサービスのアップデートが非常に早く、CLF-C02への対応状況・最新サービスの収録状況を購入前に確認することをおすすめします。動画学習(Udemy)の方が最新情報へのアップデートが反映されやすい傾向があります。
7. 受験申し込みの手順
そのため、よくある疑問についてまとめました。また、同じ悩みを持つ方が多いため、ご自身の状況に照らして読んでください。なお、詳細は個別にご相談ください。
AWS CLFはCCNA・LPIC-1と同様、ピアソンVUE経由で受験します。AWS独自の手続きとしてAWS認定アカウントの作成が必要です。
CCNAやLPIC-1と異なり、AWS CLFはオンライン監督付き受験(自宅・オフィスでの受験)にも対応しています。ただし部屋に他の人がいないこと・机の上に何もないこと・監督者との英語でのやりとりが発生する場合があることなど、テストセンター受験とは異なる準備が必要です。はじめての受験の場合はテストセンター受験の方がトラブルが少ない傾向があります。
8. 学習期間の目安
最後に、全体のポイントを整理します。以上のように、ここまでの内容を振り返りながら行動に移してください。また、不明点はお気軽にお問い合わせください。
| 前提知識・状況 | 週あたりの学習時間 | 合格までの目安期間 |
|---|---|---|
| CCNA・LPIC-1取得済みの方 | 週10〜15時間 | 1〜1.5ヶ月 |
| IT知識はあるがクラウド未経験 | 週15〜20時間 | 1〜2ヶ月 |
| IT・クラウドともに未経験 | 週15〜20時間 | 1.5〜3ヶ月 |
※上記はあくまで目安です。学習の定着度・事前知識によって大きく前後します。特定の期間での合格を保証するものではありません。
CCNA(3〜5ヶ月)・LPIC-1(2〜4ヶ月)と比較すると、AWS CLFは1〜2ヶ月程度で合格できる受講生が多い傾向があります。記述式がなく選択式のみであること・合格スコアが公開されていること・Udemy模擬問題集の質が高く対策しやすいことが理由として挙げられます。CCNA・LPIC-1を取得済みの方は、さらに短期間での合格を目指せます。
9. CLF取得後の次のステップ
AWS CLFは「クラウドに関わる全ての人向けの入門資格」という位置づけです。取得後のキャリア方向によって、次に取るべき資格が変わります。
10. よくある疑問(FAQ)
また、最終的なまとめを確認しましょう。以上のように、この記事で学んだ内容を活かして次のステップに進んでください。
11. まとめ
また、最終的なまとめを確認しましょう。以上のように、この記事で学んだ内容を活かして次のステップに進んでください。
- CLF-C02は2023年9月19日から現行版:対象サービスが約130に増加。CLF-C01対応の古い教材には注意が必要
- 記述式なし・1科目・受験料16,500円(税込):CCNA(36,960円・シミュレーション問題あり)・LPIC-1(33,000円・コマンド入力あり)と比べて取り組みやすい
- 合格スコアは1,000点満点中700点以上とAWS公式に明記:CCNAの「非公開」と異なり目標が明確
- 65問中15問は採点対象外:採点されるのは実質50問。気にせず全問解答する
- 最難関はセキュリティ分野(30%)とサービスの多さ:「責任共有モデル・IAM」を重点的に理解し、サービスは「役割のカテゴリ」で整理する
- 教材はUdemy動画講座+模擬問題集+AWS Skill Builderの組み合わせが効果的。Udemyはセール時購入が推奨
- CCNA・LPIC-1を取得済みなら1〜1.5ヶ月が目安:ネットワーク・Linux知識がVPC・EC2の理解に直結するため
- CLF取得後はSAAへのステップアップが自然な次の一手:インフラエンジニアとしてクラウド実務に関わるための実践的な資格
CCNA・LPIC-1・AWS CLFを、まとめてサポートします
また、最終的なまとめを確認しましょう。以上のように、この記事で学んだ内容を活かして次のステップに進んでください。
現役IT講師が担当するインフラ資格取得コースを提供しています。
「どの資格から始めればいいか」「独学に限界を感じている」という方はお気軽にご相談ください。




