QUALIFICATION GUIDE

CCNPの取り方・勉強法|ENCOR(300-401)を現役IT講師が徹底解説

CCNA取得後の次のステップ。CCNPの難易度・試験構成・勉強期間・おすすめ教材を現場14年のIT講師が本音で解説します。

📅 最終更新:2026年3月 👨‍🏫 監修:現役IT講師 吉田宝志 ⏱ 読了目安:約12分

📋 この記事でわかること

試験名 ENCOR 300-401
難易度 ★★★★☆
勉強期間 4〜6ヶ月
受験料 約70,000円
有効期限 3年
CCNAを取得して「次は何を目指せばいい?」と悩んでいる方に向けて、CCNPの全体像を解説します。CCNAとの違い・試験構成・コアとコンセントレーション(専門科目)の選び方まで、現場14年・現役IT講師の視点でまとめました。

CCNPとは?CCNAとの違い

CCNPはCisco Certified Network Professionalの略で、シスコシステムズが認定するプロフェッショナルレベルの資格です。CCNAがネットワークの基礎を証明するのに対し、CCNPは設計・構築・トラブルシューティングまで対応できる上位スキルを証明します。

項目CCNACCNP Enterprise
レベルアソシエイトプロフェッショナル
試験数1科目2科目(コア+コンセントレーション)
前提条件なしなし(ただしCCNA相当知識が必要)
勉強期間目安2〜4ヶ月4〜6ヶ月
受験料約45,000円約70,000円(コア)+約50,000円(コンセントレーション)
年収への影響+30〜50万円程度+50〜100万円程度

💡 現役講師からのコメント

CCNAとCCNPの最大の違いは「深さ」です。CCNAはルーティング・スイッチングの仕組みを理解するレベルですが、CCNPは大規模ネットワークの設計や障害切り分けができるレベルが求められます。現場での市場価値が大きく変わる資格です。

試験構成:コア+コンセントレーション

CCNPは「コア試験」と「コンセントレーション試験」の2科目で構成されています。

コア試験(必須)

ENCOR 300-401(Implementing Cisco Enterprise Network Core Technologies)

すべてのCCNP Enterprise受験者が必ず受けるコア試験。デュアルスタック(IPv4/IPv6)、仮想化、インフラ、ネットワーク保証、セキュリティ、オートメーションが出題範囲です。

コンセントレーション試験(1科目選択)

  • ENARSI 300-410:高度なルーティング・サービス(BGP・OSPF・VPN)
  • ENSDWI 300-415:SD-WAN(Software-Defined WAN)
  • ENWLSD 300-420:ワイヤレスネットワーク設計
  • ENWLSI 300-430:ワイヤレス実装
  • ENAUT 300-435:ネットワーク自動化(Python・Ansible)

💡 どのコンセントレーションを選ぶべきか?

インフラエンジニアとして現場キャリアを積みたいならENARSI(300-410)が最もキャリアに直結します。BGP・OSPF・VPNは企業ネットワークの設計で頻出であり、転職市場での評価も高いです。

難易度と勉強期間の目安

CCNA保有者の場合の勉強期間目安

  • 現役エンジニア(実務経験あり):3〜4ヶ月(1日1〜2時間)
  • SES運用監視フェーズ:5〜6ヶ月(1日1〜2時間)
  • 未経験・学習専念:CCNA先取得を強く推奨

⚠️ CCNP受験前に確認してほしいこと

CCNPはCCNAの知識が前提です。OSPF・EIGRP・BGPの基礎やVLAN・STPの仕組みをしっかり理解していない状態で挑むと、学習効率が著しく下がります。CCNAで曖昧だった部分を復習してから着手しましょう。

おすすめ教材・勉強法

  • 1
    公式テキスト(Cisco Press)
    ENCOR対応の英語テキストが最も信頼性が高い。日本語版は「徹底攻略 CCNP Enterprise」シリーズが参考になります。ただし出題バージョンとの対応を必ず確認してください。
  • 2
    Cisco公式ラーニング(CiscoU)
    Cisco Uのオンラインコースは動画で体系的に学べます。英語ですが図解が豊富で理解しやすく、公式情報なので試験との乖離がありません。
  • 3
    Packet Tracer・GNS3での実機演習
    CCNPはコマンドレベルの理解が問われます。実機シミュレーターでBGPのネイバー設定・OSPFエリア設計・VPN構築を実際に手を動かして覚えることが合格への近道です。
  • 4
    模擬試験(Boson ExSim)
    CCNP対策では英語の模擬試験「Boson ExSim」が定番。本試験に近い難易度と解説の充実度が群を抜いています。仕上げ段階で活用しましょう。

月別学習スケジュール(4ヶ月プラン)

期間内容目標
1ヶ月目CCNA知識の復習・ENCORの出題範囲把握・テキスト前半(アーキテクチャ・仮想化)試験の全体像を掴む
2ヶ月目ルーティング(OSPF・EIGRP・BGP)・スイッチング・STP深掘り・Packet Tracer演習コア技術の理解定着
3ヶ月目セキュリティ・SD-Access・QoS・ネットワーク保証・自動化(Python基礎)出題範囲の網羅
4ヶ月目模擬試験(Boson)繰り返し・弱点補強・本番環境に近い時間配分での演習合格圏への引き上げ

合格するためのポイント3つ

① BGPは「原理」から理解する

ENCORで多くの受験者が苦戦するのがBGPです。暗記ではなく「なぜこのコマンドが必要か」という原理から理解することで応用問題にも対応できます。AS間の経路制御・ルートリフレクターの概念は特に丁寧に学びましょう。

② 自動化分野(Python・REST API)は後回しにしない

近年のCCNPはネットワーク自動化の比重が増えています。PythonでのNetconf/RESTCONF操作、Ansibleの基礎概念は避けて通れません。苦手意識があっても早期から少しずつ触れておくことが重要です。

③ コンセントレーション試験は実務と連動させる

ENARSIを選ぶ場合、現場でBGPやMPLS-VPNを扱う案件に入れると学習効率が大幅に上がります。SES案件の選択段階から意識しておくと、資格学習と実務経験の相乗効果が生まれます。

CCNP取得後のキャリア

CCNPを取得すると、SESの単金や転職市場での評価が大きく変わります。

  • SES単金の目安:月額60〜80万円以上(CCNP保有のインフラエンジニア)
  • 設計・構築案件へのアサインがしやすくなる
  • ネットワークエンジニアとして正社員採用の選択肢が広がる
  • フリーランス独立時の武器として大きなアドバンテージ
  • さらなる上位資格(CCIE・AWS SAA/SAP)への足がかりになる

💡 CCNP後はクラウドとの掛け合わせが最強

CCNP(ネットワーク)+AWS SAA(クラウド)の組み合わせは、現在の市場で最も需要が高いスキルセットの一つです。インフラからクラウドに移行する案件で即戦力として活躍できます。

よくある質問

Q. CCNAなしでCCNPを受験できますか?
A. 受験自体は可能です。ただしCCNAレベルの知識が前提となる出題が多いため、実質的にCCNA相当の理解がないと合格は困難です。CCNAから順番に取得することを強く推奨します。
Q. コアとコンセントレーションは同日に受験できますか?
A. 同日受験は可能ですが、両試験合わせると4〜5時間以上になるため、体力的・集中力的に別日での受験が現実的です。先にコア(ENCOR)を合格させてからコンセントレーションに臨む方が多いです。
Q. 日本語で受験できますか?
A. ENCORは日本語での受験が可能です(Pearson VUEのテストセンターまたはオンライン)。ただし翻訳の質にムラがあるため、英語に慣れている方は英語受験を選ぶケースもあります。
Q. 独学で合格できますか?
A. 現役エンジニアで実務経験がある方は独学で合格している方も多いです。ただし未経験・運用監視フェーズの方は、学習期間を長めに取り、実機演習環境を整えることが重要です。

CCNPへの挑戦を、一緒に考えます

「自分のレベルでCCNPは現実的か」「どのコンセントレーションを選ぶべきか」など、個別の状況に合わせた相談に対応しています。2026年7月よりフリーランス講師として個人サポートも開始予定です。

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※ 受験料・試験内容はシスコシステムズの公式情報を参照してください。変更になる場合があります。年収・単金は市場の一般的な目安であり、個人の状況により大きく異なります。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:経営/個人事業/アパレル