学生・若手向け|キャリアスタートガイド

高校生・大学生がITエンジニアを目指すために
今できることを現役講師が解説

「ITエンジニアになりたいけど何から始めればいい?」——プログラミングか、資格か、インターンか。学年・興味別に今日からできる具体的なアクションを、14年の現場経験を持つIT講師が解説します。

読了目安:約20分対象:ITエンジニアを目指す高校生・大学生更新日:2026年3月
💡

この記事の核心:「何かやらないと」と焦る必要はありません。今の学年でできる1つのことを確実にやる方が、なんとなく広く手を出すより100倍価値があります。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有AzureFundamentals 保有SES現場を複数経験現役IT講師

IT講師として高校生・大学生のITキャリア相談に多く対応。「何から始めればいいかわからない」という声を受け続けてきた経験から、学年別の具体的なアクションプランを解説します。

1. ITエンジニアの仕事と現実

まず、ITエンジニアといっても職種は多岐にわたります。つまり、「ITエンジニア=プログラマー」ではありません。大きく分けると「作る(開発)」「支える(インフラ)」「守る(セキュリティ)」「使う(データ・AI)」の4方向があります。

💻
ソフトウェア開発エンジニア
アプリ・Webサービス・システムを作る。PythonやJavaScriptなどのプログラミングが主な武器。
🖥️
インフラ・ネットワークエンジニア
サーバー・ネットワーク・クラウドを設計・構築・運用する。ITの「土台」を支える縁の下の力持ち。
🔒
セキュリティエンジニア
サイバー攻撃からシステムを守る。需要が急増中で、将来性が高い専門職。
📊
データ・AIエンジニア
データ分析・機械学習・AIシステムを扱う。統計知識とプログラミングが必要な成長分野。
💡 「インフラ系」が未経験から入りやすい理由

また、特に文系・プログラミング未経験者には「インフラ・ネットワーク系」が入りやすいです。なぜなら、CCNAやLinuCといった資格を取得することでスキルが証明でき、SES企業であれば未経験でも採用されるからです。したがって、「プログラミングが難しそう」と感じる人もインフラ系なら近道があります。

2. 高校生が今できること

次に、高校生の段階では「ITを体験する」ことが最重要です。つまり、深く学ぶよりも「自分がITの何に興味を持てるか」を探索する時期です。

1
プログラミングを触ってみる(Scratchや無料サービスから)
Progate・ドットインストール・Scratch等の無料サービスでHTMLやPythonの基礎を体験。「楽しいかどうか」を確かめるだけでOK。スマホでも学べる。
2
ITパスポートを目指す(受験は17歳から可能)
ITの基礎用語・セキュリティ・経営知識を学べる国家試験。高校生でも十分合格可能。履歴書に書けるだけでなく、IT業界全体の見取り図が頭に入る。学習期間1〜2ヶ月。
3
進路を「理系か文系か」ではなく「ITに関われる環境か」で選ぶ
情報系学科が理想ですが、経済・商学・経営系でもIT企業への就職は十分可能です。大学選びの段階でIT系サークル・インターン・プログラミング授業があるかを確認しておくと良いです。

3. 大学生(学年別)が今できること

また、大学生は学年によって優先すべきアクションが変わります。したがって、今の学年に合ったアクションに絞って動くことが重要です。

1・2年生:探索と基礎固め

  • Pythonなど1つのプログラミング言語を基礎レベルまで学ぶ
  • ITパスポートまたは基本情報技術者の取得を目指す
  • IT系サークル・勉強会への参加でエンジニアコミュニティに接触する
  • インターン情報をSNSで収集しはじめる

3年生:本命の技術を絞って深める

  • インフラ志望→CCNA取得を目指して本格学習開始
  • 開発志望→GitHubにポートフォリオを作り始める
  • 夏インターンに参加して現場を体験する
  • 応募企業の技術スタックを調べて学習方向を決める

4年生(就活期)

  • 資格(CCNA・LinuC・AWS CLF)を就活前に取得しておく
  • 面接で「なぜITエンジニアか」「どんな技術に興味があるか」を言語化しておく
  • SES・受託・自社開発の違いを理解した上で企業選びをする

4. 学生のうちに取っておきたい資格

さらに、学生時代に資格を取っておくと就活で大きなアドバンテージになります。なぜなら、実務経験がない段階では「資格」が唯一の客観的なスキル証明になるからです。

📋
ITパスポート
IT全般の基礎。学習期間1〜2ヶ月・受験料7,500円。最初の1冊として最適。
💻
基本情報技術者
プログラミング・ネットワーク・DBの基礎。学習期間2〜4ヶ月。情報系就職の定番資格。
🌐
CCNA
ネットワーク基礎の国際資格。インフラ系就職に最も効く。3〜5ヶ月で取得可能。
☁️
AWS CLF
クラウドの入門資格。1〜2ヶ月で取得可能。IT就活全般で「クラウドを知っている」証明になる。

5. 就職・進路のルート選択

なお、ITエンジニアになるルートは「新卒就活」だけではありません。具体的には以下の4つがあります。

A
新卒採用(情報系・非情報系)
最も一般的なルート。情報系でなくても資格+意欲でIT企業に入社できる。特にSES企業は非情報系の新卒採用も積極的。
B
専門学校・IT系スクール後に就職
2年間で実践スキルを身につけてから就職するルート。学費がかかるが確実にスキルが身につく環境が整っている。
C
独学+資格取得で未経験転職
大学・専門学校卒後に独学でスキルを身につけて転職するルート。CCNAやLinuCを取得し、SES企業を中心に就職活動する。
D
フリーランス・副業から始める
Webデザイン・コーディングなど比較的参入しやすい分野から副業でスタートし、実績を積んで転向するルート。

6. よくある疑問(FAQ)

Q. 文系でもITエンジニアになれますか?
また、文系でも十分なれます。特にインフラ・ネットワーク系は文系出身者が多く活躍しています。なぜなら、この分野は暗記・理解力・コミュニケーション能力も重視されるからです。CCNAを取得して就職活動すれば、文理関係なく採用の可能性は十分あります。
Q. プログラミングができないとITエンジニアになれませんか?
なお、プログラミングが必須なのは「開発エンジニア」の職種です。インフラ・ネットワーク・セキュリティ系はプログラミング不要で活躍できます。したがって、プログラミングが苦手でもITエンジニアとして働く道は十分あります。
Q. 高校生でもITパスポートは取れますか?
また、ITパスポートは年齢制限がなく、高校生でも受験・合格が可能です。実際に中高生の合格者も多く、学習教材も豊富です。まずはITパスポートから始めることを強くおすすめします。
📌 この記事のポイント
  • ITエンジニアはプログラマーだけでなくインフラ・セキュリティ・データなど職種が多様
  • 高校生はITパスポート取得と進路選択時の環境確認を優先する
  • 大学生は学年別にやることを絞る。3年生からは本命技術を1つ深める
  • 学生時代の資格取得は就活の最強武器になる(CCNA・基本情報が特に有効)
  • 文系・プログラミング未経験でもインフラ系なら入りやすい道がある

キャリアの疑問、一緒に解決しませんか?

Route Bloomでは、インフラ系ITエンジニアを目指す方・キャリアアップを考える方への個別サポートを行っています。2026年7月からフリーランス講師として本格始動予定です。

※資格の試験内容・費用は変更される場合があります。最新情報は各試験機関の公式サイトでご確認ください。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:経営/個人事業/アパレル