SESインフラエンジニアの1日・年収のリアル運用監視〜設計の各フェーズを現場目線で公開

SESインフラエンジニアの1日・年収のリアル
運用監視〜設計の各フェーズを現場目線で公開
「実際どんな1日を過ごしているの?」「年収はフェーズによってどう違うの?」——元NWエンジニアとして複数のSES現場を経験し、現在は講師として多くの受講生を現場に送り出してきた立場から、各フェーズのリアルを包み隠さず公開します。
①運用監視
②運用保守
③構築
④設計
⑤クラウド設計構築
そのため、インフラエンジニアを目指している方から「実際の現場ってどんな感じ?」という質問をよく受けます。ネット上には「楽すぎる」「きつすぎる」の両極端な情報が多く、実態がわかりにくい状況があります。
また、この記事では、私が実際に経験した・または多くの受講生から聞いてきたSES現場の各フェーズの1日のスケジュールと年収の実態を、できる限り具体的にお伝えします。「入社後に思っていたのと違う」というギャップをなくすことが目的です。
この記事の1日のスケジュール・年収レンジは、著者の経験および多数の受講生・現役エンジニアからの情報をもとにしています。SES現場は企業・案件・商流(何次請けか)によって状況が大きく異なります。この記事の内容は「典型的な一例」であり、すべての現場に当てはまるわけではありません。年収については、複数の転職エージェント・求人サイトの市場相場データも参考にしていますが、特定の年収を保証するものではありません。
1. インフラエンジニアのフェーズ別キャリア全体像
まず、この記事で解説する内容と、読み終えた後に得られる知識を整理しておきましょう。また、具体的なポイントを把握することで、学習や転職活動をより効率的に進められます。
「現場に入ったけど、毎日アラートをながめるだけ…」——運用監視フェーズあるある、ですよね。でも安心してください。この最初のフェーズで「なぜを考える習慣」をつけた人が、1〜2年後に大きく差をつけます。各フェーズのリアルをフェーズ順に見ていきましょう。
つまり、SESインフラエンジニアのキャリアは、おおむね以下の5つのフェーズで構成されます。ほとんどの未経験転職者は①の運用監視からスタートし、徐々に上位フェーズへ移行していきます。
| フェーズ | 主な業務 | 典型的な経験年数目安 | 年収の目安(SES正社員) |
|---|---|---|---|
| ①運用監視 | アラート検知・手順書に基づく一次対応・ログ確認 | 入社〜1年目 | 300〜380万円程度 |
| ②運用保守 | 障害対応・定期メンテ・変更作業・手順書更新 | 1〜2年目 | 350〜450万円程度 |
| ③構築 | サーバー・NW機器の設置・設定・テスト | 2〜4年目 | 450〜550万円程度 |
| ④設計 | 要件定義・基本設計・詳細設計・パラメータシート作成 | 4〜7年目 | 500〜650万円程度 |
| ⑤クラウド設計構築 | AWS/Azure環境設計構築・IaC・クラウドアーキテクチャ | 3年目〜(クラウド経験次第) | 550〜750万円程度 |
※年収は複数の転職エージェント・求人サイトの市場相場データ(2025〜2026年)と著者の経験をもとにした目安です。SES企業・商流の深さ・個人のスキルによって大きく異なります。特定の年収を保証するものではありません。
インフラエンジニアの年収は、在籍年数よりも「どのフェーズの業務を担っているか」で決まる傾向があります。同じ3年目でも、運用監視のみを続けている場合と構築フェーズに上がっている場合では、年収に大きな差が生まれます。フェーズアップを意識したキャリア設計が重要です。
2. ①運用監視フェーズの1日と年収のリアル
次に、詳細について確認していきます。つまり、具体的な内容を把握することで、正しい判断ができるようになります。さらに、各ポイントを意識しながら読み進めてください。
シフト制が多い(夜勤あり)
未経験入社の最初の配属として多い
運用監視フェーズの典型的な1日(日勤シフトの場合)
夜勤・休日シフトがある現場が多く、生活リズムが崩れやすい。アラートが鳴るたびに手順書を開くだけの繰り返しになりやすく、「なぜそのコマンドを打つのか」を考える習慣がないとスキルが積まれない。ここで「手順書通りの作業員」で止まるか「なぜを考える人」になるかが、次フェーズへの分岐点になる。
3. ②運用保守フェーズの1日と年収のリアル
続いて、実践的な内容を解説します。そのため、ここで紹介する内容を自分のケースに当てはめながら読むことが重要です。一方で、個人差もあるため参考程度に捉えてください。
日勤中心が増える
障害対応で技術力が鍛えられる
運用保守フェーズの典型的な1日
障害対応のログ調査で「なぜこの障害が起きたか」を自分で突き止めたとき、ネットワークやLinuxの知識が「机上のもの」から「使えるもの」に変わる感覚がある。CCNAやLPIC-1で学んだコマンドが実際のログ調査で使えるとわかったとき、学習へのモチベーションが上がる受講生を多く見てきた。
4. ③構築フェーズの1日と年収のリアル
また、ここでは具体的な方法や手順について説明します。なぜなら、正しい手順を知ることで無駄な回り道を避けられるからです。したがって、順番を意識して取り組んでください。
プロジェクト型(期間限定)が多い
CCNAやLPICの知識が直結する
構築フェーズの典型的な1日(プロジェクト中盤)
パラメータシートを見ながらルーターやスイッチのCLIに設定を投入する作業で、CCNAで学んだコマンド・設定の意味が直接役立つ。設計書に書いてある「/28のサブネット」「OSPFのエリア設計」の意味がわかるかどうかで、作業の精度と速度に大きな差がつく。CCNAを取ってから現場に入ってよかったと言う受講生が最も多いのもこのフェーズ。
5. ④設計フェーズの1日と年収のリアル
さらに、重要なポイントを補足します。なお、ここで紹介する内容は現場での実体験をもとにしているため、実際の状況に近い情報です。一方で、状況によって異なる場合もあります。
顧客折衝・文書作成が増える
市場価値が大きく上がるフェーズ
設計フェーズの典型的な1日
構築までは「正確に手を動かす」が評価軸だったのが、設計では「なぜそのアーキテクチャにするか」を説明できることが求められる。技術の知識だけでなくドキュメント作成・顧客折衝・プロジェクトマネジメントの素養が必要になる。この変化に戸惑う人も多い一方で、「やっとエンジニアらしい仕事になった」と感じる人も多いフェーズ。
6. ⑤クラウド設計構築フェーズの1日と年収のリアル
加えて、実践的な観点から解説します。具体的には、ここで紹介する方法を活用することでスキルアップや転職活動を加速できます。したがって、ぜひ参考にしてください。
リモート案件が多い傾向
市場需要が最も高いフェーズの一つ
クラウド設計構築フェーズの典型的な1日
クラウド設計構築フェーズで特に感じるのは、「オンプレの構築経験があるかどうかで設計の質が変わる」ということです。VPCのサブネット設計をするとき、CCNAで学んだサブネット計算やルーティングの知識がそのまま活きる。「なぜこの構成にするか」を説明できるのは、オンプレ経験を積んできた人の強みです。クラウドネイティブ世代にない視点を持てるのがこのキャリアパスの大きなメリットだと感じています。
7. フェーズ別年収早見表と「年収の壁」
そのため、よく寄せられる疑問についてまとめました。また、同じ悩みを持つ方が多いため、自分だけではないことを知っていただければ幸いです。なお、個別相談も受け付けています。
※上記は複数の転職エージェント・求人サイトの市場相場データ(2025〜2026年)と著者の経験をもとにした目安です。SES企業・案件・商流の深さ・個人のスキルによって大きく異なります。特定の年収を保証するものではありません。
「年収の壁」が存在する2つのポイント
- 壁1500万円の壁(運用保守→設計の移行):設計フェーズに入ることが最初の大きな年収ジャンプになる。構築経験を積みながらドキュメント作成・顧客折衝の機会を意識的に増やすことが鍵
- 壁2商流の壁(何次請けか):同じフェーズ・同じスキルでも、三次・四次請けのSES企業と一次・二次請けの企業では年収に100〜150万円以上の差が生まれるケースがある。転職時に商流の深さを確認することが重要
8. 現場の「良い面」と「きつい面」——正直に書く
最後に、重要なポイントを整理します。以上のように、ここまで解説してきた内容を振り返りながら、自分の行動計画に活かしてください。また、不明点があればお気軽にご相談ください。
- 入社後の最初の配属先・フェーズを事前に確認できるか(「何でもやってもらいます」は注意)
- 現場の商流が何次請けか確認できるか(確認を嫌がる会社は注意)
- フェーズアップ・案件変更の実績が社内にあるかどうか
- 資格取得支援・教育制度が整っているか(このブログの筆者の会社では講師制度あり)
9. 未経験から入った後、最初の3ヶ月でやるべきこと
さらに、追加の情報をお伝えします。なお、ここでの内容は補足的なものですが、実践において役立つ情報が含まれています。したがって、余裕があればぜひ確認してください。
「現場に入ったものの、何をすればいいかわからない」という受講生から相談を受けることが多くあります。最初の3ヶ月で意識してほしいことを3つお伝えします。
- 1「なぜこの手順か」をメモする習慣をつける:手順書通りに動くだけでなく、「このコマンドは何をしているのか」「このアラートはなぜ発生するのか」を毎回メモする。この習慣が半年後・1年後のスキル差を大きく変える
- 2わからないことを当日中に解決する:「あとで調べよう」を翌日まで持ち越さない。監視ツールのダッシュボードに表示された値の意味・エラーメッセージの原因を、その日のうちに調べてメモする習慣が技術力の基盤になる
- 3資格学習を現場と並行させる:CCNAを取得済みであれば、現場で見るコマンド・ログを学習内容と照らし合わせる。LPIC-1やAWS CLFをまだ取得していない場合は、監視や保守の業務がある程度落ち着いた段階で学習を再開する
10. よくある疑問(FAQ)
最後に、全体をまとめます。以上のように、この記事で紹介してきた内容を総括します。また、次のステップに向けて必要な行動を明確にしてください。
その他について
11. まとめ
また、最終的なまとめを確認しましょう。以上のように、この記事で学んだ内容を活かして次のステップに進んでください。
- フェーズは5段階:運用監視→運用保守→構築→設計→クラウド設計構築の順に上位に移行していく。年収は300万円台から700万円台まで、フェーズによって大きく変わる
- 年収は「経験年数」より「フェーズ」で決まる:同じ年数でもどのフェーズにいるかで年収に大きな差が生まれる
- 運用監視は「しんどいが出発点」:手順書通りの作業で終わらせず「なぜ」を考える習慣が次のフェーズへの切符になる
- 構築フェーズでCCNA・LPICの知識が直結する:パラメータシートを読んで設定を投入する作業で、資格学習の内容が実務に活きることを実感できる
- 商流の深さが年収に影響する:同じスキルでも三次・四次請けと一次・二次請けでは年収に100〜150万円以上の差が生まれるケースがある
- 最初の3ヶ月で「なぜを考える習慣」を作れるかが分岐点:手順書通りに動くだけでなく、毎日メモする習慣が1年後のスキル差を大きく変える
- クラウド設計構築はオンプレ経験があると差別化できる:VPC設計やサブネット設計でCCNAの知識が直結する。CCNAを取ってから現場に入ることのメリットがここでも活きる
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また、最終的なまとめを確認しましょう。以上のように、この記事で学んだ内容を活かして次のステップに進んでください。
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