IT業界入門|SES契約・単価

SESエンジニアの単価・契約の仕組み
搾取されない知識を現役講師が解説

「SESの単価ってどう決まるの?」「自分の単価はいくら?」「どれだけ取られてるの?」——SESの契約・単価・マージンの仕組みを現役IT講師が解説します。

読了目安:約15分対象:SESエンジニア・SES就職を検討中の方更新日:2026年3月
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この記事の核心:SESの単価を理解することが年収交渉・会社選びの武器になります。自分の市場単価を知らないエンジニアは、必要以上に搾取されやすいです。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有AzureFundamentals 保有SES現場を複数経験現役IT講師

SES現場を複数経験し、単価・契約の仕組みを現場で学んできた立場から解説します。

1. SES単価の仕組み

まず、SESの単価とは「クライアント企業があなたを1ヶ月使うために支払う金額(月額)」です。つまり、エンジニアの技術レベル・案件の難易度・需要によって変動します。

💰
単価の相場(月額)
入門:30〜45万円
中堅(CCNA有):45〜65万円
上級(AWS SAA有):65〜100万円
アーキテクト級:100万円〜
📊
還元率の仕組み
単価のうちエンジニアに渡る割合が「還元率」。一般的に60〜80%が目安。残りは会社の利益・福利厚生・管理費用に使われる。

2. マージン・商流の問題

また、SESでは「商流」が深くなるほどエンジニアへの還元率が下がります。

商流単価の流れエンジニアへの影響
1次請け(直請け)クライアント→自社→エンジニア還元率70〜80%。単価が高め
2次請けクライアント→元請け→自社→エンジニア還元率60〜70%。中間マージンが発生
3次・4次請け多段階の中間業者が入る還元率50%以下になることも。給与が低くなりやすい

3. スキル別市場単価の目安

スキル・資格月額単価目安年収換算目安
資格なし・運用監視25〜35万円250〜350万円
CCNA取得+構築経験45〜60万円380〜500万円
AWS SAA+クラウド構築65〜85万円500〜700万円
CCNP+設計経験70〜100万円600〜800万円

4. 単価交渉の方法

  • スキルアップ後に交渉する:資格取得・案件の実績ができた直後が最も交渉しやすいタイミング
  • 市場単価を調べてから交渉する:求人サービスやフリーランス案件サイトで自分のスキルの相場単価を確認してから交渉に臨む
  • 転職を交渉カードに使う:他社からのオファーがあることを伝えることで交渉力が上がる

5. よくある疑問

Q. 自分の単価を教えてもらえますか?
また、単価の開示を義務付けている法律はありませんが、要求することは可能です。透明性のある会社は聞けば教えてくれる場合があります。正直に開示しない会社は還元率が低い可能性があるため注意が必要です。
Q. 還元率80%以上の会社は信頼できますか?
なお、還元率が高いこと自体は良いことですが、その分、研修・福利厚生・待機保証が薄い場合もあります。還元率だけでなく「待機中の給与保証」「キャリア支援」も合わせて確認してください。
📌 この記事のポイント
  • SES単価はスキル・案件難易度によって月30〜100万円以上まで変動する
  • 商流が深くなるほど還元率が下がり、給与が低くなる
  • 自分の市場単価を知ることが年収交渉の最大の武器
  • スキルアップ後の交渉・転職カードの活用が単価アップの基本戦略

キャリアの疑問、一緒に解決しませんか?

Route Bloomでは、インフラ系ITエンジニアを目指す方・キャリアアップを考える方への個別サポートを行っています。2026年7月からフリーランス講師として本格始動予定です。

※単価・還元率は会社・時期・案件により異なります。目安として参考にしてください。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:経営/個人事業/アパレル