資格ガイド|学生・未経験者向け

基本情報技術者試験の取り方・勉強法
学生・未経験者向け完全ガイド

「ITエンジニアへの就職で評価される資格が欲しい」「ITパスポートの次に何を取ればいい?」——IT系の国家資格の中でも、就職・転職で最も評価される「基本情報技術者試験」の合格法を現役IT講師が解説します。

読了目安:約18分対象:基本情報技術者試験を検討中の学生・社会人更新日:2026年3月
💡

この記事の核心:基本情報技術者試験は「IT技術職への就職で最もコスパが高い国家資格」です。科目Aは過去問の繰り返しで攻略できます。科目B(アルゴリズム・情報セキュリティ)が合否の分かれ目。対策の8割をここに集中させましょう。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有AzureFundamentals 保有SES現場を複数経験現役IT講師

NWエンジニアとして複数のSES現場でインフラ構築・運用・障害対応を経験。現在はIT講師としてCCNA・LPIC・AWS CLF・Azure Fundamentalsの資格取得コースを担当。学生・未経験者のキャリア相談を数多く受けてきた経験から、この記事を書いています。Route Bloomは、この経験をもとに立ち上げた独立事業です。

1. 基本情報技術者試験とは?

まず、基本情報技術者試験(FE:Fundamental Information Technology Engineer)はIPAが実施するIT国家資格です。つまり、ITエンジニアとして仕事をする上で必要な基礎知識・技術を問う試験であり、「ITエンジニアの登竜門」と呼ばれています。

🏛️
主催・位置づけ
IPA(情報処理推進機構)が主催する国家試験。ITスキル標準(ITSS)レベル2に相当。ITパスポートの上位資格。
💰
受験料・形式
受験料7,500円(税込)。CBT方式で随時受験可能(2023年改訂から)。科目A・科目Bを受験。
📊
合格基準
科目A・科目Bともに600点以上(1,000点満点)で合格。片方でも600点未満は不合格。
📈
合格率
約40〜50%程度。ITパスポート(50〜55%)よりやや難しく、きちんと対策が必要。

2. 取得するメリット・就活・転職での評価

また、基本情報技術者試験を取得することで得られるメリットは大きいです。具体的には、ITパスポートより一段上の評価を受けられます。

  • IT系就職で「即戦力候補」と評価される:開発・インフラどちらの職種でも、基本情報技術者試験の合格者は「ITの基礎技術を持っている」と評価されます
  • 給与・昇格への好影響:多くのIT企業では資格取得一時金(5〜10万円)や資格手当が設定されています。昇格要件になっている企業もあります
  • 次の上位資格への土台:応用情報技術者試験・ITストラテジスト等の上位資格へのステップになります
  • IT業界以外でも評価される:銀行・保険・製造業など、ITを活用する一般企業でも「IT基礎知識がある人材」として評価されます

3. 試験概要と2023年改訂のポイント

そのため、2023年4月の試験制度改訂を理解した上で対策を立てることが重要です。なぜなら、旧制度の情報で勉強してしまうと的外れな学習になるからです。

科目A(旧:午前試験)
  • 問題数:60問(選択式・四択)
  • 試験時間:90分
  • 出題分野:テクノロジ・マネジメント・ストラテジ
  • 攻略:過去問の繰り返しで対応可能
科目B(旧:午後試験)
  • 問題数:20問(選択式)
  • 試験時間:100分
  • 出題分野:アルゴリズム16問+情報セキュリティ4問
  • 攻略:擬似言語の読み取り力が合否の鍵
⚠️ 2023年改訂の最大の変更点

また、科目Bが「アルゴリズム・情報セキュリティ」に特化されました。つまり、以前の午後試験にあったデータベース・ネットワーク・組み込み系の選択問題がなくなりました。したがって、「アルゴリズム(擬似言語)」の対策に集中することが合格への最短ルートです。

4. 科目A・科目Bの攻略法

なお、科目Aと科目Bでは対策方法が大きく異なります。

科目A:過去問の反復で攻略

具体的には、科目Aは「出題パターンが決まっている」問題が多いため、過去問を繰り返し解くだけで十分対応できます。また、IPA公式サイトで過去問が無料公開されているため、問題集を買わなくても対策可能です。正答率85%以上になったら科目Bに移行するのが目安です。

科目B:擬似言語の読み取り力を鍛える

さらに、科目Bの合否は「擬似言語(疑似コード)を読み解く能力」で決まります。したがって、実際のプログラミング言語ではなく「アルゴリズムを疑似コードで追いかける練習」を集中的に行うことが重要です。具体的には、「基本情報技術者試験 科目B問題集」や専門の参考書での練習が必須です。

5. 学習スケジュールとおすすめ教材

また、未経験者・IT初心者向けの学習スケジュールを提案します。

  • 1
    参考書で科目A範囲をインプット(1〜2ヶ月)
    「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」や「徹底攻略 基本情報技術者教科書」で全体像を把握。1日1〜2時間を目安に学習。
  • 2
    科目A過去問を繰り返す(1ヶ月)
    「基本情報技術者過去問道場(無料Webサービス)」で大量の過去問を解く。正答率85%以上を目標に。
  • 3
    科目B(アルゴリズム)を集中対策(1〜2ヶ月)
    「基本情報技術者試験 科目B対策テキスト」などの専用書籍で擬似言語の読み方を習得。1問1問丁寧に追いかける練習を繰り返す。
おすすめ教材

科目A:「キタミ式イラストIT塾」(技術評論社)・「基本情報技術者過去問道場」(無料Web)。科目B:「基本情報技術者試験 科目B アルゴリズム問題がちゃんと解ける本」(技術評論社)・「令和06〜07年 基本情報技術者 科目B試験対策テキスト」(KADOKAWA)。

7. よくある疑問(FAQ)

Q. プログラミング未経験でも合格できますか?
また、合格できます。ただし、科目Bのアルゴリズム問題は「擬似コードを読む練習」が必要です。なぜなら、プログラミング未経験者は擬似言語に慣れていないため、専用の練習が必要だからです。具体的には、科目B専用の問題集を使った練習を1〜2ヶ月行うことで十分対応できます。
Q. 学習時間はどのくらい必要ですか?
そのため、IT未経験者で150〜250時間程度が目安です。1日1〜2時間の学習で3〜6ヶ月での合格を目指してください。ITパスポートを取得済みの方や、プログラミング経験者はより短期間での合格も可能です。
Q. CBT方式になって難易度は変わりましたか?
なお、旧制度の年2回(春秋)から随時受験に変わったため、受験の機会が増えました。しかし難易度は同等で、科目Bのアルゴリズム問題が合否の分かれ目であることは変わっていません。

8. まとめ

最後に、基本情報技術者試験についてのポイントをまとめます。以上のように、IT系就職・転職で最もコスパの高い国家資格の一つです。

📌 この記事のポイント
  • 受験料7,500円・合格率40〜50%のIT系国家資格。就職・転職で高く評価される
  • 2023年改訂で科目B=アルゴリズム+情報セキュリティに特化。ここの対策が合否の鍵
  • 科目Aは過去問反復、科目Bは擬似言語の読み取り練習に集中する
  • 未経験者の学習時間目安は150〜250時間。1日1〜2時間で3〜6ヶ月での合格を目指す

Route Bloomでキャリアをサポートします

基本情報技術者試験の勉強法・次の資格への進め方を個別にアドバイスします。
2026年7月からフリーランス講師として本格始動予定です。お気軽にご相談ください。

※記載の情報は執筆時点の内容です。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:経営/個人事業/アパレル