現場実践|IaC入門

Terraformの使い方入門
インフラをコードで管理するIaC基礎

「インフラをコードで管理する」——クラウド時代の標準になったTerraformの仕組みと使い方を、インフラ初心者向けに基礎から解説します。

読了目安:約20分更新日:2026年3月

💡 Terraformが使えるインフラエンジニアの市場価値は急上昇中。「手動でAWSコンソールを操作する」から「コードでインフラを定義する」への移行が現場で急速に進んでいます。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有AzureFundamentals 保有SES現場を複数経験

クラウド移行・IaC導入プロジェクトを複数経験してきた立場から、Terraformの実践入門を解説します。

1. TerraformとIaCとは

まず、Terraform(テラフォーム)はHashiCorp社が開発するオープンソースのIaC(Infrastructure as Code)ツールです。つまり、AWS・Azure等のクラウドリソースを「HCL言語のコード」で定義・管理できます。

2. なぜTerraformを使うのか

  • 環境の再現性:同じtfファイルから何度でも同一インフラを構築できる
  • 変更の安全性:planで変更内容を事前確認してからapplyできる
  • Gitによる変更管理:インフラ変更をPull Requestでレビューできる
  • マルチクラウド対応:AWS・Azure・GCPをひとつのツールで管理できる

3. 基本概念

🔌
Provider
接続するクラウドの定義。AWSなら「hashicorp/aws」を指定する。
📦
Resource
作成するリソース(EC2・VPC・S3等)を定義するブロック。
📄
State
現在のインフラ状態を記録するファイル。Terraformはこれを元に差分を計算する。
📦
Module
再利用可能なリソースグループ。チームで共通のインフラパターンを共有できる。

4. 基本ワークフロー

1
terraform init(プロバイダーをダウンロード)
作業ディレクトリで最初に必ず実行する。必要なプラグインが自動ダウンロードされる。
2
terraform plan(変更内容を確認)
実際には変更せずに「何が変わるか」をプレビュー。「+」追加・「-」削除・「~」変更を確認する。
3
terraform apply(クラウドに適用)
planの内容を実際にクラウドに適用してリソースを作成・変更する。
4
terraform destroy(全リソースを削除)
定義した全リソースを削除する。検証環境のコスト管理に便利。

5. AWSでEC2を作るHCLサンプル

provider "aws" {
  region = "ap-northeast-1"
}

resource "aws_instance" "web" {
  ami           = "ami-0d52744d6551d851e"
  instance_type = "t3.micro"
  tags = {
    Name = "route-bloom-web"
  }
}

このコードをmain.tfとして保存し、terraform init → plan → applyの順に実行するとAWS東京リージョンにEC2が作成されます。

📌 この記事のポイント
  • TerraformはAWS/Azure等のインフラをHCLコードで定義・管理するIaCツール
  • init→plan→apply→destroyの4ステップが基本ワークフロー
  • planで変更内容を事前確認できるため安全にインフラ変更ができる

よくある質問(FAQ)

Q. Terraformの使い方について、初心者がまず取り組むべきことは何ですか?
まずは全体像を把握することから始めましょう。この記事で解説している基本的な概念を理解した上で、実際に手を動かして試してみることが重要です。理論だけでなく実践を通じて学ぶことで、より深い理解が得られます。不明な点は書籍や公式ドキュメントも合わせて参照することをおすすめします。
Q. Terraformの使い方を学ぶのにおすすめのリソースはありますか?
公式ドキュメントが最も信頼性が高く、最新の情報が得られます。加えてUdemyの動画講座(セール時2,000〜3,000円)は体系的に学ぶのに最適です。YouTubeの無料解説動画も有効活用しましょう。実際に手を動かすハンズオン練習を並行して行うことで、知識の定着率が大幅に上がります。
Q. Terraformの使い方のスキルは転職・キャリアアップに役立ちますか?
現在のIT業界では、この分野のスキルを持つエンジニアへの需要は高い水準にあります。特にインフラ・クラウド系の現場では即戦力として評価されやすく、年収アップや転職成功率の向上に直結します。継続的なスキルアップと資格取得を組み合わせることで、市場価値をさらに高めることができます。

キャリアの疑問、一緒に解決しませんか?

Route Bloomでは、インフラ系ITエンジニアを目指す方への個別サポートを行っています。2026年7月からフリーランス講師として本格始動予定です。

※HCLの仕様はバージョンにより異なります。公式ドキュメントもご参照ください。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:経営/個人事業/アパレル