IT業界入門|ネットワーク基礎

TCP/IPとネットワークプロトコル入門|インフラエンジニアが必ず知るべき通信の仕組み

「TCP/IPって何?」「HTTPとHTTPSの違いは?」——ITエンジニアとして必ず理解すべきTCP/IP・HTTP/HTTPS・DNS・ルーティングの仕組みを図解とともに分かりやすく解説します。

読了目安:約18分更新日:2026年3月

💡 ネットワークの仕組みを理解することはすべてのITエンジニアの基礎教養。「なぜping は通るのにHTTPSが繋がらないのか」「なぜDNSキャッシュが問題になるのか」を説明できるようになることがインフラエンジニアの最初のスタートラインです。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有SES現場を複数経験

CCNPを取得し、14年間ネットワークを扱ってきた立場から、基礎から分かりやすく解説します。

1. OSI参照モデルの7層

層番号層名役割代表プロトコル
7アプリケーション層ユーザーが使うアプリケーションの通信HTTP・HTTPS・DNS・SMTP
4トランスポート層データの信頼性の確保・ポート番号管理TCP・UDP
3ネットワーク層IPアドレスによるエンドツーエンド通信IP・ICMP・OSPF・BGP
2データリンク層同一ネットワーク内のノード間通信Ethernet・ARP・VLAN
1物理層電気信号・光信号の送受信IEEE802.3・光ファイバー

2. TCPの3ウェイハンドシェイク

TCPは接続型プロトコルです。通信を開始する前に「SYN(接続要求)→SYN-ACK(接続承認)→ACK(確認応答)」の3ステップで接続を確立します。これを3ウェイハンドシェイクと呼びます。UDPはこの確立手順なしに送信するため、高速ですが信頼性が低いという特徴があります。DNS・動画ストリーミングはUDP、Webページ・API通信はTCPを使います。

3. HTTPとHTTPSの違い

  • HTTP(80番ポート):データを平文で送受信する。盗聴・改ざんが可能なため現在のWebではほぼ使われない
  • HTTPS(443番ポート):TLS(Transport Layer Security)でHTTP通信を暗号化したもの。証明書で通信先を認証しデータを暗号化する
  • 証明書の種類:DV(ドメイン認証)・OV(組織認証)・EV(拡張認証)。無料のLet's EncryptはDV証明書を提供する

4. DNSの名前解決の流れ

ブラウザで「google.com」を入力した場合、まずOSのDNSキャッシュを確認します。なければリゾルバー(家のルーターや会社のDNS)に問い合わせ、リゾルバーがルートDNS→TLDネームサーバー→権威DNSサーバーを順番に問い合わせてIPアドレスを返します。この一連の名前解決のプロセスをDNS再帰問い合わせと呼びます。

📌 この記事のポイント
  • OSI参照モデルの3層(ネットワーク)と4層(トランスポート)がインフラエンジニアの最重要理解ポイント
  • TCPは3ウェイハンドシェイクで信頼性を確保・UDPはハンドシェイクなしで高速・低遅延
  • HTTPSはTLSでHTTPを暗号化したもの。証明書で通信先の認証とデータの暗号化を同時に実現する

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※通信プロトコルの仕様はRFCに基づきますが実装は製品により異なります。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:経営/個人事業/アパレル