EC2インスタンスタイプの選び方|用途別の最適なファミリーとサイジングの考え方

現場実践|EC2インスタンス選定
EC2インスタンスタイプの選び方|用途別の最適なファミリーとサイジングの考え方
「EC2のインスタンスタイプってどれを選べばいい?」「t3とm5って何が違うの?」——EC2インスタンスファミリーの種類・用途別の選定基準・Compute Optimizerを使った最適化の方法を解説します。
💡 EC2インスタンスタイプの選定ミスはコストの無駄につながります。「とりあえず大きいサイズ」という選び方をやめて、用途に合ったファミリーと適切なサイズを選ぶことがコスト最適化の第一歩です。
1. 主要インスタンスファミリーの特徴
| ファミリー | 特徴 | 適したユースケース |
|---|---|---|
| t系(t3・t4g) | バーストパフォーマンス型。CPUクレジットで一時的に高性能発揮 | Webサーバー・開発環境・低〜中程度のCPU使用率 |
| m系(m6i・m7g) | 汎用。CPU・メモリのバランスが良い | 一般的なアプリケーションサーバー・DBサーバー |
| c系(c6i・c7g) | コンピューティング最適化。CPU性能が高い | バッチ処理・高CPU負荷のAPI・機械学習推論 |
| r系(r6i・r7g) | メモリ最適化。メモリが多くCPUが少ない | 大規模なキャッシュ・インメモリDB・SAP |
2. t系のCPUクレジットの注意点
⚠️ t系はCPUクレジット枯渇に注意
t3はCPU使用率が低い間にクレジットを貯めて、高負荷時にバーストする設計です。常時CPUが60%以上かかるようなワークロードではクレジットが枯渇してパフォーマンスが急激に落ちます。本番環境で常時高負荷が想定される場合はm系を選ぶことを推奨します。
3. サイジングの考え方
1
最初は小さめに始めてスケールアップする
「とりあえず大きいインスタンス」は最も無駄が多い。まず小さいインスタンス(t3.medium等)で始めてCloudWatchでCPU・メモリを1週間監視してからサイズを判断する。
2
AWS Compute Optimizerを使う
Compute OptimizerはCloudWatchのメトリクスを機械学習で分析して「このEC2はこのインスタンスタイプに変更すると35%コスト削減できる」という推奨を提示してくれる。有効化はワンクリック。
3
Graviton(arm64)への移行も検討する
AWSのGravitonプロセッサ(t4g・m7g・c7g等)はx86系(t3・m6i等)より同等性能で20〜40%安い。Javaアプリ・コンテナワークロードで特に効果的。
📌 この記事のポイント
- t系はバースト型でWebサーバーに最適・m系は汎用・c系はCPU重視・r系はメモリ重視が選定の基本
- t系は常時高CPUのワークロードには不向き。CPUクレジット枯渇でパフォーマンスが急落するリスクがある
- Compute Optimizerで現在のインスタンスの最適化推奨を確認してからRightsizingを実施する
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