現場実践|EC2インスタンス選定

EC2インスタンスタイプの選び方|用途別の最適なファミリーとサイジングの考え方

「EC2のインスタンスタイプってどれを選べばいい?」「t3とm5って何が違うの?」——EC2インスタンスファミリーの種類・用途別の選定基準・Compute Optimizerを使った最適化の方法を解説します。

読了目安:約15分更新日:2026年4月

💡 EC2インスタンスタイプの選定ミスはコストの無駄につながります。「とりあえず大きいサイズ」という選び方をやめて、用途に合ったファミリーと適切なサイズを選ぶことがコスト最適化の第一歩です。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有SES現場を複数経験

AWS環境のEC2設計・コスト最適化を多数担当してきた立場から解説します。

1. 主要インスタンスファミリーの特徴

ファミリー特徴適したユースケース
t系(t3・t4g)バーストパフォーマンス型。CPUクレジットで一時的に高性能発揮Webサーバー・開発環境・低〜中程度のCPU使用率
m系(m6i・m7g)汎用。CPU・メモリのバランスが良い一般的なアプリケーションサーバー・DBサーバー
c系(c6i・c7g)コンピューティング最適化。CPU性能が高いバッチ処理・高CPU負荷のAPI・機械学習推論
r系(r6i・r7g)メモリ最適化。メモリが多くCPUが少ない大規模なキャッシュ・インメモリDB・SAP

2. t系のCPUクレジットの注意点

⚠️ t系はCPUクレジット枯渇に注意

t3はCPU使用率が低い間にクレジットを貯めて、高負荷時にバーストする設計です。常時CPUが60%以上かかるようなワークロードではクレジットが枯渇してパフォーマンスが急激に落ちます。本番環境で常時高負荷が想定される場合はm系を選ぶことを推奨します。

3. サイジングの考え方

1
最初は小さめに始めてスケールアップする
「とりあえず大きいインスタンス」は最も無駄が多い。まず小さいインスタンス(t3.medium等)で始めてCloudWatchでCPU・メモリを1週間監視してからサイズを判断する。
2
AWS Compute Optimizerを使う
Compute OptimizerはCloudWatchのメトリクスを機械学習で分析して「このEC2はこのインスタンスタイプに変更すると35%コスト削減できる」という推奨を提示してくれる。有効化はワンクリック。
3
Graviton(arm64)への移行も検討する
AWSのGravitonプロセッサ(t4g・m7g・c7g等)はx86系(t3・m6i等)より同等性能で20〜40%安い。Javaアプリ・コンテナワークロードで特に効果的。
📌 この記事のポイント
  • t系はバースト型でWebサーバーに最適・m系は汎用・c系はCPU重視・r系はメモリ重視が選定の基本
  • t系は常時高CPUのワークロードには不向き。CPUクレジット枯渇でパフォーマンスが急落するリスクがある
  • Compute Optimizerで現在のインスタンスの最適化推奨を確認してからRightsizingを実施する

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※インスタンスタイプの料金・性能はAWSにより変更される場合があります。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:アパレル事業/複数のWEBメディアを運営