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オンプレミスからクラウド移行の進め方|インフラエンジニアが押さえるべき手順と注意点

「クラウド移行と言われたが何から手をつけるべきかわからない」を解決。移行アセスメントから実行・運用移管まで、現場14年の視点で実践的な手順を解説します。

📅 最終更新:2026年3月👨‍🏫 監修:現役IT講師 吉田宝志

📋 この記事でわかること

まず、この記事で解説する内容の全体像を把握しておきましょう。また、各ポイントを意識しながら読み進めることで理解が深まります。

移行フェーズ数5フェーズ
6つのRとは移行戦略の枠組み
最重要作業アセスメント
よくある失敗コスト試算の甘さ
クラウド移行プロジェクトは「とりあえずAWSに移す」では失敗します。移行前のアセスメント・移行戦略の選択・段階的な実行計画が成否を分けます。この記事では現場で実際に行われている移行プロジェクトの進め方を解説します。

📚 目次

次に、具体的な内容について確認します。つまり、ここでの情報が実際の行動に直結するため、丁寧に確認してください。

  1. クラウド移行が求められる背景
  2. 移行戦略「6つのR」とは
  3. 移行プロジェクトの5フェーズ
  4. アセスメントの進め方
  5. よくある失敗と対策
  6. 移行で使われる主要ツール
  7. よくある質問

移行戦略「6つのR」とは

続いて、実践的なポイントをお伝えします。そのため、自分のケースに当てはめながら読むことが重要です。

また、AWSが提唱する移行戦略の枠組みとして「6つのR」があります。すべてのシステムを同じ方法で移行する必要はなく、システムの特性に応じて戦略を選択します。

戦略内容適用場面
Rehost(リホスト)そのままクラウドへ移行(Lift & Shift)急いで移行したい・コスト削減優先
Replatform(リプラットフォーム)一部をマネージドサービスに置き換えDBをRDSに変更など最小限の改修
Repurchase(リパーチェス)SaaSに置き換えメール→Gmail/Exchange Online等
Refactor(リファクター)クラウドネイティブに再設計マイクロサービス化・コンテナ化
Retire(リタイア)廃止・削除使われていないシステム
Retain(リテイン)現状維持・後回し移行コストが高い・要件が複雑

移行プロジェクトの5フェーズ

また、重要な観点から説明します。なぜなら、ここで紹介する内容を知ることで、より確実な選択ができるからです。

  • 1
    アセスメント(現状調査)
    移行対象システムの棚卸し・依存関係の整理・現行コストの試算。Migration Evaluator(AWS無料)やCloudPhysicsなどのツールを使ってサーバーの使用率・構成を自動収集します。
  • 2
    移行計画立案
    6つのRに基づく各システムの移行戦略決定・優先度付け・スケジュール作成。まず影響の少ない「Simple系」システムから移行するのが基本です。
  • 3
    ランディングゾーン構築
    AWSの基盤環境(Control Tower・Organizations・ネットワーク設計・セキュリティ基準)を構築。本番移行前に検証・本番環境を整備します。
  • 4
    移行実行(波別移行)
    Wave1(簡易システム)→Wave2(中規模)→Wave3(基幹系)の順で段階的に移行。各Waveで学んだ知識を次のWaveに活かす形で進めます。
  • 5
    最適化・運用移管
    移行完了後のコスト最適化(Reserved Instance・Savings Plans導入)・監視体制の整備・運用チームへの知識移転を行います。

よくある失敗と対策

さらに、補足的な情報をお伝えします。なお、ここで紹介する内容は現場での実体験をもとにしています。

⚠️ コスト試算が甘くて移行後に請求が爆増する

「クラウドに移行したらコストが上がった」は最もよくある失敗です。オンプレのコスト(電力・場所代・人件費含む)とAWSのコスト(データ転送費・マネージドサービス費含む)を正確に比較しないと移行後に後悔します。移行前に必ずTCO分析を行いましょう。

⚠️ 依存関係の把握が不十分で移行後に障害が発生する

サーバー間の依存関係(APIコール・DB接続・バッチ連携)を事前に把握できていないと、移行後に予期しない障害が発生します。AWS Application Discovery ServiceやNetworkX等を使って依存関係を可視化してから移行計画を立てましょう。

よくある質問

Q. 基幹系システムもクラウドに移行できますか?
A. 可能ですが、基幹系は依存関係・コンプライアンス要件・停止許容時間(RTO)が厳しいため、移行難易度が高くなります。まず周辺システムから移行経験を積み、基幹系は最後のWaveで行うのが一般的です。
Q. 移行に必要な期間の目安は?
A. 小規模(サーバー数十台)なら3〜6ヶ月、中規模(数百台)なら1〜2年、大規模(数千台・基幹系含む)なら3〜5年が目安です。アセスメントとランディングゾーン構築だけで数ヶ月かかることも珍しくありません。
Q. オンプレと並行運用(ハイブリッド)はどう設計しますか?
A. オンプレとAWSの接続にはDirect Connect(専用線)またはVPN(Site-to-Site VPN)を使います。Active DirectoryやDNSの統合方法・ネットワーク経路設計が重要になります。AWS Transit GatewayとDirect Connectの組み合わせが大規模ハイブリッドの標準構成です。

クラウド移行の相談、受け付けています

そのため、よくある疑問についてまとめました。また、同じ悩みを持つ方が多いため、ご自身の状況に照らして読んでください。

「移行プロジェクトに参加しているが何から勉強すべきか」「移行設計のキャリアを積みたい」という方のご相談をお受けします。2026年7月よりフリーランス講師として個人対応を開始予定です。

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※移行手順・ツール・サービスはAWSの最新情報をご確認ください。プロジェクトの規模・要件によって最適な手順は異なります。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:経営/個人事業/アパレル