AWS Transit Gateway入門|マルチVPCをハブ&スポーク設計でシンプルに接続する

現場実践|AWSマルチVPC設計
AWS Transit Gateway入門|マルチVPCをハブ&スポーク設計でシンプルに接続する
複数のVPCをつなぐにはどうすればいい?——AWS Transit GatewayによるマルチVPC接続・ルーティング設計・ハブ&スポークアーキテクチャを解説します。
💡 VPCが増えるほどVPCピアリングの管理が複雑になります。Transit Gatewayはハブとして機能してすべてのVPCをシンプルに接続できるマネージドサービスです。
1. VPCピアリングとTransit Gatewayの違い
| VPCピアリング | Transit Gateway | |
|---|---|---|
| 接続数の上限 | 125ピアリング/VPC | 5,000 VPC |
| 管理のしやすさ | N×(N-1)/2の接続が必要 | ハブに接続するだけでOK |
| 推移的ルーティング | 不可 | 可能(TGW経由で推移的接続が可能) |
| コスト | データ転送料金のみ | 時間料金+データ処理料金(高め) |
2. ハブ&スポーク設計パターン
また、Transit GatewayをハブにしてShared Services VPC・Egress VPC・各アプリケーションVPCをスポークとして接続するのが大規模環境の標準設計です。
- Shared Services VPC:AD・DNS・監視ツール等の全VPCで共有するサービスを集約する
- Egress VPC:インターネットへの出口を一元管理する。NAT GatewayとFirewallをここに集約する
- Application VPC:各アプリ・チームごとに独立したVPCを割り当てる
3. マルチアカウント環境での活用
さらに、AWS OrganizationsとAWS Resource Access Managerを使うことで、Transit GatewayをOrganization内の複数AWSアカウントで共有できます。「本番・開発・セキュリティ」等の異なるAWSアカウントを1つのTransit Gatewayで接続できます。
📌 この記事のポイント
- Transit GatewayはVPCが3つ以上になると管理効率でVPCピアリングを大幅に上回る
- ハブ&スポーク設計はShared Services・Egress・Application VPCの3層構造が標準
- RAMでTransit Gatewayを共有してOrganization内の複数アカウントを接続できる
よくある質問(FAQ)
Q. AWS Transit Gatewayを学ぶ上で、前提知識は何が必要ですか?
基本的なネットワーク知識(IP・サブネット・ルーティングの概念)とLinuxコマンドの基礎があると学習が進めやすいです。CCNA・LinuC Level1程度の知識があれば十分です。クラウド自体はGUIで操作できるため、プログラミングの知識がなくても始められます。
Q. AWS Transit Gatewayの資格取得にはどのくらいの費用がかかりますか?
AWS・Azure・GCPともに試験費用は15,000〜30,000円程度です。学習教材としてUdemyのオンライン講座(セール時2,000〜3,000円)と公式ドキュメント(無料)の組み合わせが費用対効果が高いです。ハンズオン練習のクラウド利用料は月2,000〜5,000円程度見ておくとよいでしょう。
Q. クラウド系のスキルは将来性がありますか?
クラウド関連スキルの将来性は非常に高いです。企業のクラウド移行は今後も続き、2026年現在でもAWS・Azure認定資格保有者の需要は旺盛です。フリーランス市場でもクラウドエンジニアの単価は月80〜120万円と高水準で、今から学ぶ価値は十分あります。
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