現場実践|EC2インスタンス選定

EC2インスタンスタイプ完全選定ガイド|用途別の最適インスタンスとコスト削減のポイント

「EC2のインスタンスタイプってどう選べばいい?」「t3.mediumとm5.largeって何が違うの?」——EC2インスタンスファミリーの特徴・用途別の選定基準・Graviton(Armアーキテクチャ)の活用まで解説します。

読了目安:約18分更新日:2026年3月

💡 EC2インスタンスタイプの選定は「とりあえずt3.medium」では最適化できません。ワークロードの特性(CPU重視かメモリ重視か)を理解してインスタンスを選ぶことでコストとパフォーマンスを両立できます。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有SES現場を複数経験

AWS環境のEC2設計・Rightsizingを複数案件で担当してきた立場から解説します。

1. インスタンスファミリーの特徴

ファミリー特徴主な用途
t系(t3/t4g)バースト可能な汎用。低コスト開発環境・低トラフィックWebサーバー
m系(m5/m6i/m7g)バランス型汎用。本番の標準選択肢本番Webサーバー・アプリサーバー
c系(c5/c6i/c7g)コンピューティング最適化。CPU性能重視高負荷API・動画エンコード・バッチ処理
r系(r5/r6i/r7g)メモリ最適化。大量のRAMが必要な処理インメモリDB・大規模キャッシュ・Redis
i系(i3/i4i)ストレージ最適化。高速NVMe SSDCassandra・Hadoop・高IOPSが必要なDB

2. t系のバーストクレジットの仕組み

t3・t4gインスタンスはベースラインCPU(t3.mediumは20%)を超えた分をバーストクレジットで補います。クレジットが枯渇するとCPUがベースラインに制限されてしまいます。本番環境で常時CPU使用率20%以上が見込まれる場合はm系への移行を推奨します。t系を使う場合は「T3 Unlimited」を有効にするとクレジット枯渇を防げます(追加費用あり)。

3. Graviton(Arm)インスタンスの活用

  • m7g・c7g・r7gが最新世代Graviton3:同世代のx86インスタンスと比較して最大40%コスト削減・同等以上のパフォーマンスを発揮する
  • コンテナワークロードに最適:ECS・EKSのワーカーノードにm7gを使うとコスト削減効果が大きい
  • アーキテクチャ互換性の確認が必要:コンテナイメージがArmビルドをサポートしているか事前に確認する

4. Compute Optimizerで最適インスタンスを特定

AWS Compute OptimizerはEC2の過去のCloudWatchメトリクスを分析して最適なインスタンスタイプを推奨するサービスです。「このEC2のCPU使用率は常時5%以下なのでt3.smallで十分です」という具体的な推奨が表示されます。有効化は無料(一部コスト発生あり)で、定期的に確認することでRightsizingの機会を発見できます。

📌 この記事のポイント
  • t系はバースト型で開発環境向け・m系は本番標準・c系はCPU重視・r系はメモリ重視が用途別選定の基本
  • Graviton(t4g/m7g/c7g)は同世代x86比最大40%コスト削減できる。コンテナ環境から導入しやすい
  • Compute Optimizerで過去メトリクスを分析してRightsizingの推奨インスタンスタイプを取得する

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※EC2の料金・インスタンスタイプはAWSにより変更される場合があります。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:アパレル事業/複数のWEBメディアを運営