EC2インスタンスタイプ完全選定ガイド|用途別の最適インスタンスとコスト削減のポイント

現場実践|EC2インスタンス選定
EC2インスタンスタイプ完全選定ガイド|用途別の最適インスタンスとコスト削減のポイント
「EC2のインスタンスタイプってどう選べばいい?」「t3.mediumとm5.largeって何が違うの?」——EC2インスタンスファミリーの特徴・用途別の選定基準・Graviton(Armアーキテクチャ)の活用まで解説します。
💡 EC2インスタンスタイプの選定は「とりあえずt3.medium」では最適化できません。ワークロードの特性(CPU重視かメモリ重視か)を理解してインスタンスを選ぶことでコストとパフォーマンスを両立できます。
1. インスタンスファミリーの特徴
| ファミリー | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| t系(t3/t4g) | バースト可能な汎用。低コスト | 開発環境・低トラフィックWebサーバー |
| m系(m5/m6i/m7g) | バランス型汎用。本番の標準選択肢 | 本番Webサーバー・アプリサーバー |
| c系(c5/c6i/c7g) | コンピューティング最適化。CPU性能重視 | 高負荷API・動画エンコード・バッチ処理 |
| r系(r5/r6i/r7g) | メモリ最適化。大量のRAMが必要な処理 | インメモリDB・大規模キャッシュ・Redis |
| i系(i3/i4i) | ストレージ最適化。高速NVMe SSD | Cassandra・Hadoop・高IOPSが必要なDB |
2. t系のバーストクレジットの仕組み
t3・t4gインスタンスはベースラインCPU(t3.mediumは20%)を超えた分をバーストクレジットで補います。クレジットが枯渇するとCPUがベースラインに制限されてしまいます。本番環境で常時CPU使用率20%以上が見込まれる場合はm系への移行を推奨します。t系を使う場合は「T3 Unlimited」を有効にするとクレジット枯渇を防げます(追加費用あり)。
3. Graviton(Arm)インスタンスの活用
- m7g・c7g・r7gが最新世代Graviton3:同世代のx86インスタンスと比較して最大40%コスト削減・同等以上のパフォーマンスを発揮する
- コンテナワークロードに最適:ECS・EKSのワーカーノードにm7gを使うとコスト削減効果が大きい
- アーキテクチャ互換性の確認が必要:コンテナイメージがArmビルドをサポートしているか事前に確認する
4. Compute Optimizerで最適インスタンスを特定
AWS Compute OptimizerはEC2の過去のCloudWatchメトリクスを分析して最適なインスタンスタイプを推奨するサービスです。「このEC2のCPU使用率は常時5%以下なのでt3.smallで十分です」という具体的な推奨が表示されます。有効化は無料(一部コスト発生あり)で、定期的に確認することでRightsizingの機会を発見できます。
📌 この記事のポイント
- t系はバースト型で開発環境向け・m系は本番標準・c系はCPU重視・r系はメモリ重視が用途別選定の基本
- Graviton(t4g/m7g/c7g)は同世代x86比最大40%コスト削減できる。コンテナ環境から導入しやすい
- Compute Optimizerで過去メトリクスを分析してRightsizingの推奨インスタンスタイプを取得する
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