現場実践|AWSコスト見積もり

AWSの費用計算入門|AWS Pricing Calculatorを使ったコスト見積もりと提案書への組み込み方

「AWSでシステムを作ったらどのくらいかかるの?」「クライアントへのAWS費用の見積もりをどう作ればいい?」——AWS Pricing Calculatorを使ったコスト見積もりの方法と、見積もり結果を提案書に活用する方法を解説します。

読了目安:約18分更新日:2026年3月

💡 AWSのコスト見積もりは正確な数値よりも「どの要素がコストに影響するか」を理解することが重要。EC2・RDS・データ転送の3つがほとんどのシステムでコストの大部分を占めます。

この記事を書いた人
現役ITエンジニア・IT講師(経験14年)
CCNA・CCNP 取得LPIC-1 保有SES現場を複数経験

AWSの費用見積もりをクライアントへの提案書に組み込む作業を多数担当してきた立場から解説します。

1. AWSの主要コスト要素

コスト要素課金方式削減方法
EC2インスタンス時間課金(稼働時間×インスタンス単価)リザーブドインスタンス・Savings Plansで最大72%削減
RDS(Aurora)時間課金(インスタンス+ストレージ)Aurora Serverlessで低トラフィック時のコスト削減
データ転送(アウトバウンド)転送量課金(AWSから外部への転送)CloudFrontを使って直接のS3・EC2へのアクセスを減らす
EBSプロビジョニングされたGBあたりの月額不要なEBSボリュームを削除・gp2からgp3へ移行

2. AWS Pricing Calculatorの使い方

1
calculator.aws にアクセスして見積もりを開始
「Create estimate」をクリックして、システムで使用するAWSサービスを1つずつ追加していく。リージョンは「Asia Pacific (Tokyo)」を選択する。
2
EC2・RDS・ALBの主要コンポーネントを追加
インスタンスタイプ・稼働時間・ストレージサイズ・月次データ転送量を入力する。不明な場合は保守的(多め)に見積もる。
3
リザーブドインスタンス適用後の見積もりも作成
オンデマンドとリザーブド(1年)の両方の見積もりを作成して比較表を提示する。「1年後にリザーブドに切り替えると年間○○万円削減できる」という提案が顧客に刺さる。

3. 月次コスト目安(小規模Webシステム)

小規模Webシステム(EC2 t3.medium×2台+RDS t3.medium+ALB)の月次コスト目安

EC2: 約7,000円×2台 = 約14,000円
RDS Aurora(シングルAZ): 約12,000円
ALB: 約3,000円
EBS・データ転送: 約3,000円
合計: 月額3〜4万円程度が小規模システムの目安です(オンデマンド・東京リージョンの概算)。

📌 この記事のポイント
  • AWSコストはEC2・RDS・データ転送の3つが大部分を占める。まずこの3つを正確に見積もる
  • AWS Pricing Calculatorで「オンデマンド価格」と「リザーブド(1年)価格」の両方を提示する
  • 小規模WebシステムはEC2×2+RDS+ALBで月額3〜4万円が東京リージョンの概算目安

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※AWSの料金は頻繁に変更されます。必ず最新のAWS Pricing Calculatorで確認してください。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:経営/個人事業/アパレル