Skills Boost Infra Academy

AWS RDSの設計と構築入門|データベース可用性設計とパラメータ設定の実践

マルチAZ・リードレプリカ・スナップショット・パラメータグループを現役講師が解説

RDSはAWSのマネージドDBサービスで、OS管理・パッチ適用・バックアップを自動化できます。しかし設計を誤ると可用性・コスト・パフォーマンスに大きく影響します。

「とりあえずRDSを立てた」では本番に耐えられません。マルチAZ・リードレプリカ・スナップショット設計を理解することがRDS運用の基本です。
T

吉田たかし|元NWエンジニア・現役IT講師

CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900取得。14年のインフラエンジニア経験を持つ現役IT講師。AWS研修・SES現場でRDSの設計・移行支援をしてきた経験から、インフラエンジニアが知るべき設計ポイントを解説します。

📌 この記事のポイント

✅ RDSのマルチAZはプライマリとスタンバイの2拠点構成で、障害時に自動フェイルオーバーする高可用性構成

✅ リードレプリカは読み取り専用の複製。参照クエリを分散させてプライマリへの負荷を軽減する

✅ パラメータグループでDBエンジンの動作をカスタマイズできる。変更はエンジン再起動が必要な場合あり

1. RDSのインスタンスクラス選定

クラス特性推奨用途
db.t3/t4gバースト型・低コスト開発・テスト環境・低トラフィックアプリ
db.m6i/m7i汎用・バランス型中規模Webアプリ・標準的な本番環境
db.r6i/r7iメモリ最適化大規模DB・インメモリキャッシュ多用のシステム

2. マルチAZとリードレプリカの違い

項目マルチAZリードレプリカ
目的高可用性(HA)読み取りスケールアウト
スタンバイへの接続通常時はアクセス不可読み取り専用でアクセス可能
フェイルオーバー自動(数分以内)手動でプロモート
レプリケーション同期(強整合性)非同期(若干の遅延あり)
コストプライマリの約2倍読み取りレプリカ分追加

3. バックアップ・スナップショット設計

1

自動バックアップの保持期間を設定

デフォルト7日。本番環境では14〜35日に設定することを推奨

2

スナップショットを定期取得

メンテナンス・リリース前に手動スナップショットを必ず取得する習慣をつける

3

スナップショットのリストアを事前テスト

障害時に慌てないよう、開発環境でリストア手順を事前に確認しておく

4

削除保護を有効化

本番RDSには誤削除防止のため削除保護(Deletion Protection)を必ず有効化

4. パラメータグループの主要設定項目

パラメータ(MySQL)用途推奨確認ポイント
max_connections最大接続数インスタンスサイズに応じて調整。接続プールを活用
innodb_buffer_pool_sizeバッファプールサイズ利用可能メモリの70〜80%が目安
slow_query_logスロークエリログ有効化してlong_query_time(例:1秒)超のクエリを記録
character_set_server文字セットutf8mb4(絵文字対応)を推奨

Route Bloom | インフラエンジニアの育成・転職支援

SES案件マッチングから資格取得サポートまで、現役IT講師がトータルで支援します。

無料相談はこちら

※ RDSのエンジンバージョン・インスタンスタイプ・料金はAWSにより変更される場合があります。AWS公式ドキュメントをご確認ください。

ABOUT ME
たから
サラリーマンをしながら開業して経営やってます。 今年、本業で独立・別事業を起業予定です。 ◆経験:IT講師/インフラエンジニア/PM/マネジメント/採用/運用・保守・構築・設計 ◆取得資格:CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900/FE/サーティファイC言語 ◆サイドビジネス:アパレル事業/複数のWEBメディアを運営