AWS NAT GatewayとプライベートサブネットF設計|インターネット接続の制御とコスト最適化

現場実践|AWS NATとPrivateサブネット
AWS NAT Gatewayとプライベートサブネット設計|インターネット接続の制御とコスト最適化
「プライベートサブネットのEC2がインターネットにアクセスできない」「NAT Gatewayのコストが高い」——AWS NAT GatewayとNAT Instanceの比較・プライベートサブネットのインターネット接続設計・コスト削減の方法を解説します。
💡 プライベートサブネットのEC2がパッケージ更新やAPIにアクセスするにはNAT Gatewayが必要です。ただしNAT Gatewayはデータ処理料金が高く、設計次第でコストを大幅に削減できます。
1. NAT Gatewayの役割
プライベートサブネットのEC2はインターネットゲートウェイ(IGW)に直接アクセスできないため、NAT Gateway経由でインターネットへのアウトバウンド通信を行います。EC2のパッケージ更新・外部APIへのリクエスト・S3以外のAWSサービスへのアクセスにNAT Gatewayが必要です。
2. NAT Gateway vs NAT Instance
| NAT Gateway(推奨) | NAT Instance(EC2) | |
|---|---|---|
| 管理 | AWSがフルマネージド(OS管理不要) | EC2のOS管理・パッチ適用が必要 |
| 可用性 | AZ内で冗長化済み | 自分で冗長化が必要 |
| スループット | 最大100Gbps | インスタンスタイプに依存(数Gbps) |
| コスト | 時間課金+データ処理料金(高め) | 小さいEC2なら安い(小規模向け) |
| 推奨用途 | 本番環境全般 | 開発環境・コスト重視の小規模環境 |
3. NAT Gatewayのコスト最適化
- VPCエンドポイントでS3・DynamoDB等を直接接続:S3やDynamoDBへのアクセスはNAT Gateway経由だとデータ転送料金が発生する。VPCエンドポイント(ゲートウェイ型)を使えば無料でプライベートネットワーク経由でアクセスできる
- インターフェイスエンドポイントでNAT GWを通らない:SSM・CloudWatch・ECR等はインターフェイスエンドポイントを使うことでNAT Gatewayを通らずにアクセスできる(ただしエンドポイント自体に時間課金あり)
- 開発環境はNAT Instanceに切り替え:開発環境はt3.nanoのNAT Instanceを使うとNAT Gatewayより大幅にコストを削減できる
4. マルチAZでのNAT Gateway設計
本番環境ではAZごとにNAT Gatewayを1つずつ配置することを推奨します(ap-northeast-1aとap-northeast-1cに各1台)。1つのNAT Gatewayを複数AZで共有すると、NAT Gatewayが存在するAZが障害になった際に他のAZのプライベートサブネットからもインターネット接続ができなくなります。
📌 この記事のポイント
- プライベートサブネットのインターネットアウトバウンドはNAT Gateway経由が必要。本番環境では必ず設定する
- S3・DynamoDBはVPCエンドポイント(ゲートウェイ型、無料)を使いNAT Gatewayのデータ処理料金を削減する
- 本番環境ではAZごとに1つのNAT Gatewayを配置してAZ障害時のインターネット接続断を防ぐ
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