SES正社員とフリーランスの年収比較|実態と損益分岐点を現役講師が解説
Skills Boost Infra Academy
SES正社員とフリーランスの年収比較|実態と損益分岐点を現役講師が解説
「フリーランスは稼げる」は本当か?手取り・経費・保険料込みでリアルを比較
フリーランスに転向すると年収が上がる反面、社会保険・税金・経費の負担も増えます。SES正社員と比べた実際の手取り差を数字で整理します。
「単価80万円のフリーランスはSES正社員の2倍稼げる」は大きな誤解です。国保・年金・所得税を引くと実態は変わります。
T
吉田たかし|元NWエンジニア・現役IT講師
CCNA/CCNP/LPIC-1/AZ-900取得。14年のインフラエンジニア経験を持つ現役IT講師。SES事業の立ち上げと自身のフリーランス経験から、年収比較を実態に即した数字でまとめました。
📌 この記事のポイント
✅ フリーランスは単価から見た額面が大きいが国民健康保険・国民年金・所得税・住民税は全額自己負担
✅ 損益分岐点は月単価65〜70万円前後(経験・スキルによる)。これ以下では正社員と大差ない場合も
✅ フリーランスは収入の波・空白期間のリスクも含めて年収を計算することが重要
1. 年収モデルの比較(概算)
| 項目 | SES正社員(年収500万) | フリーランス(単価65万×12ヶ月) |
|---|---|---|
| 額面年収 | 500万円 | 780万円 |
| 社会保険料(健保+年金) | 約75万(会社折半) | 約120万(全額自己負担) |
| 所得税・住民税(概算) | 約55万 | 約130万 |
| 経費(PC・通信・学習) | 会社負担 | 約30〜50万 |
| 実質手取り概算 | 約370万 | 約480〜500万 |
| 空白期間リスク | なし | 月単価×空き月分の損失 |
2. フリーランス転向で増えるコスト
🏥
国民健康保険
前年所得ベースで計算。年収600万なら年60〜80万程度(自治体・家族構成による)
🏛️
国民年金
定額:月約16,980円(2025年度)。厚生年金より将来受給額が少ない点も注意
📊
確定申告コスト
freee等のサービス料+場合によって税理士費用。年5〜15万程度
📉
空白期間リスク
案件終了〜次案件まで1〜2ヶ月の空きが年1〜2回あると年収は大幅に下がる
3. フリーランス転向を検討するタイミング
| 条件 | 推奨度 | 理由 |
|---|---|---|
| 経験5年以上・単価70万以上見込める | 高い | 手取りで正社員を超えられる可能性が高い |
| 経験3〜5年・単価50〜65万 | 検討 | 損益分岐点に近い。スキルアップで単価上昇を狙う |
| 経験3年未満 | 低い | スキルと実績を積んでから。SESで多現場経験を優先 |
※ 数値は概算であり、個人の収入・所在地・家族構成・経費内容によって大きく異なります。実際の判断は税理士・FPにご相談ください。
ABOUT ME



